No. 2010-119
2010年4月22日
KDDIは、NFC携帯電話 (注2) を用いて、国際標準ISO/IEC14443 (注3) タイプA/Bに準拠した様々な非接触型IC技術に関する実証実験を、2010年5月1日より開始します。
NFC携帯電話では、クレジットカードや電子マネーの決済サービス、海外の交通機関への対応、IC運転免許証など公的証明書との連携、チケットサービスやICタグを内蔵したポスターにかざすことによる情報取得など、複数のサービスが1台の携帯電話で利用可能となります。
2008年に実施した実証実験は、クレジット決済機能のみについての実験でした。今回の実証実験では、リーダ/ライタ機能や、Bluetooth®連携機能など、複数のアプリケーションを、実利用に近い形で無線ネットワークにより携帯電話にダウンロードし、携帯電話のUIMカード上に搭載します。また、多くのパートナー企業の協力のもと、処理動作の検証および利用面、運用面における検証も行います。MasterCard® PayPass™ (注4) の提供時に必要となるクレジット決済機能と決済用リーダ/ライタ機能については、MasterCard® PayPass™の認定取得を目指します。
さらに本実験に用いられるNFC携帯電話は、携帯通信事業者の世界的な業界団体であるGSMAの分科会Pay-Buy-Mobileの指定する仕様を満たしており、海外との国際互換性を意識し、海外事業者とも仕様共通化を目指していきます。
本実験での結果をもとに、お客さまの日常生活の中で利便性の高い「かざす」サービスの普及を目指し、近い将来の携帯電話を用いたNFCサービスの導入に向けて、引き続き検討を進めていきます。
実験の概要については、別紙1、2をご確認ください。