●1. 「迷惑メールフィルター」機能拡張・改善内容
(1) 送信ドメイン認証技術「SPF/Sender ID」の規制強化について
既に実施しているメール通信上のFromアドレス (リバースパスまたはEnvelope From) (注1) の認証に加え、メールのヘッダー上のアドレス (注2) (PRA) (注3) の認証機能を追加します。これにより、「Header-Fromアドレス」をなりすましたメールの受信拒否が可能となり、迷惑メールの大幅な削減が期待できます。
- 注1) メールの通信上でやり取りされる送信者アドレスで、メールヘッダーに、Return-Pathとして記述されます。
- 注2) メール本文に記述されるアドレスで、一般的なメーラー (メールクライアント) ではこのアドレスを送信者アドレスとして表示します。
- 注3) Purported Responsible Addressの略で、From、Sender、Resent-From、Resent-Senderの各ヘッダーを指します。
- ※ 「SPF/Sender ID」に対して必要な対処を行っていないISP事業者や企業からのメールが届かなくなる可能性があります。仕様の詳細はauホームページ「EZwebへメール送信する際の注意事項」をご確認ください。
(2) 「迷惑メールフィルター」設定ページの改善について
どなたでも簡単な操作で「迷惑メールフィルター」を設定いただけるよう、「迷惑メールフィルター」の設定画面をより分りやすく改善します。KDDIがお薦めする「迷惑メールフィルター」の設定については、暗証番号入力を省略し、設定手順を大幅に簡素化します。
(3) 「指定拒否リスト」「指定受信リスト」の機能改善
- 受信したくないEメールアドレスからのメールを拒否する「指定拒否リスト」、受信したいEメールアドレスからのメールを受信する「指定受信リスト」について、登録可能な件数を現行の100件から200件に拡大します。
- 「指定拒否リスト」「指定受信リスト」は、これまで迷惑メールフィルターの設定変更時 (注4) に削除されることがありましたが、今後は保持するよう改善します。
- 注4) 迷惑メールフィルターの設定を「個別設定」から「カンタン設定」に変更した場合など。
- 受信したメールから「指定拒否リスト」登録する際、これまではEメールアドレスのみ可能でしたが、ドメイン単位の登録も可能となります。
(4) デコレーションメールの「HTMLメール規制」対象除外について
HTML形式のメールの受信を拒否する「HTMLメール規制」設定中においても、携帯電話・PHSからのデコレーションメールを受信できるよう改善します。
●2. 実施時期
2010年12月
●3. 対応機種
EZ WIN/EZwebmulti/IS NET (注5) コース対応機種
- 注5) 「IS02」「E30HT」を除く (2010年9月現在)。