No.2013-036
KDDI株式会社
Mozilla Corporation
2013年2月25日
KDDI株式会社 (本社: 東京都千代田区、代表取締役社長: 田中孝司、以下 KDDI) およびMozilla Corporation(本社: カリフォルニア州 マウンテン・ビュー、CEO: ゲイリー・コバックス、以下 Mozilla)はこのたび、Firefox OS搭載端末の日本市場への導入および、Firefox OSの機能向上のために協力していくことで合意しました。
Firefox OSは、HTML5をはじめとするWeb標準技術をベースとした、Mozillaが提唱する新しいオープンなモバイルプラットフォームです。インターネットをすべての人々の利益になる方向へ発展させるというMozillaのコミットメントに則り、デバイスにアクセスするAPIなどは、リファレンスも含めてW3C等の標準化団体へ提案されており、独自のAPIを指向しない真にオープンなエコシステムになると考えられています。これにより、アプリケーションの開発・提供が容易となり、革新的なサービスが誕生することが期待されています。
KDDIは、Firefox OSのWebアプリケーションの実行に最適化されたシンプルなシステム構成により、システムの拡張性が期待できることから、様々なニーズに対応したFirefox OS搭載スマートフォンの導入を検討していきます。
また、Mozillaが管理し、Firefox OSを搭載する端末を開発するメーカーが利用するソフトウェア群へ、KDDIが各種機能追加のためのソースコードを作成するコントリビューション (貢献) を予定しております。従来は有志の端末メーカー技術者によるコントリビューションが一般的ですが、通信事業者であるKDDIが行うことで、開発のスピードアップ、端末ごとの機能差解消を図ります。お客さまの意図しないデータ通信を抑制する「データ通信の最適化」、お客さまデータ保護のための「セキュリティ機能の強化」、任意のアプリケーションをご利用のお客さま自身が制限可能とする「ペアレンタルコントロール」などの分野について、両社が持つノウハウを共有し、開発していきます。
Firefox OSは、オープンなWebによる自由と無限の革新性を、世界中のモバイルユーザにもたらします。最も革新的なモバイル市場の一つである日本へKDDIが Firefox OS搭載端末を投入することによって、オープン Webは多大な恩恵を受けることでしょう。
なお、KDDIとMozilla Japan (本社: 東京都千代田区、代表理事 瀧田佐登子) は、日本国内におけるFirefox OSの技術支援および普及活動、Webアプリケーションのエコシステム活性化に努めていきます。