セグメント別活動報告: パーソナルセグメント
「auスマートバリュー」が順調に拡大
2016年3月末時点の「auスマートバリュー」の契約数は、モバイルが前期末比222万増の1,155万契約、世帯数 (固定) は前期末比113万増の572万世帯となりました。また「auスマートバリュー」の対象となる提携事業者数は、FTTHが7社 (KDDIを含む)、CATVが143社238局 (STNet提携CATV25社25局を含む) と、順調に推移しました。
料金プランの拡充
2015年9月より、国内通話定額プラン「カケホとデジラ」において、通話回数の制限なく1回5分以内の通話が無料でかけ放題 (注1) となる「スーパーカケホ (電話カケ放題プランS)」を追加しました。
同プラン導入以降、スマートフォン浸透率の上昇に加え、音声定額プラン選択率・5GB以上の契約率も上昇しており、au通信ARPAの押し上げに寄与しています。
マルチデバイスの推進
2016年3月期は、さまざまな世代やニーズのお客さまにあわせた端末全22機種 (注3) を発売しました。
一般端末 (スマートフォン・フィーチャーフォン) では、「iPhone 6s」「iPhone 6s Plus」などのiPhoneシリーズの発売に加え、世界初 (注4) の海水 (注5) に対応した「TORQUE」、世界初 (注6) のハンドソープで洗える (注7)「DIGNO rafre」、au VoLTEに対応したauケータイ「AQUOS K」、auオリジナルブランド「Qua」シリーズのスマートフォン「Qua phone」など全16機種を提供しました。
また、タブレットでは、「iPad Pro」「Qua tab」など全5機種、その他、腕時計型キッズケータイ「mamorino Watch」など、マルチデバイスの推進に向けて、充実したラインアップを揃えました。
「au WALLET Market」による物販事業の開始
2015年8月、KDDIは、お客さまとauをつなぐ最大のタッチポイントであるauショップにおいて、新たなショッピングサービス「au WALLET Market」を開始しました。その後、同12月には、全国約2,500店舗での取り扱いに拡大しています。
「au WALLET Market」は、auショップに来店されるお客さまに気軽に商品を購入いただくための、新しい提案型ショッピングサービスです。お客さまの待ち時間 (注8) を有効活用し、ショップスタッフがお客さまの趣味趣向に合った最適な商品を紹介します。
KDDIは、約3,800万契約 (注9) のお客さま基盤を活かし、さらにエネルギービジネス・金融事業などの各サービスとの連携強化を通じて、「au WALLET」を核とする「au経済圏」の循環モデルを構築していきます。
UQ mobile (MVNO) サービス
KDDIの連結子会社のUQコミュニケーションズは、au回線を利用したUQ Mobile (MVNO) サービスを提供していたKDDIバリューイネイブラー株式会社と2015年10月に合併しました。
2016年2月には、通信料金・スマートフォン端末代金の合計で月々2,980円 (税抜) からの新料金プラン「ぴったりプラン」を提供するなど、MVNO市場におけるシェア拡大に向けたサービスの拡充を図っているほか、2015年10月には、下り最大220Mbps (注10) の高速通信サービス「WiMAX 2+」(TD-LTE) の対応エリアを全国 (注11) に拡大しており、お客さま満足度の高いサービスとなっています。
auブランド価値向上に向けて
他社との差別化が難しくなる中、より多くのお客さまに支持され続けるためには、ブランド価値の向上が必要不可欠となります。KDDIは、商品・サービスはもちろん、広告・接客に至るまで、あらゆるお客さま接点の質的向上に向けた取り組みを進めています。中でも、広告では、CM総合研究所の「2015年度 企業別CM好感度ランキング」において歴代最高スコアを獲得し、2年連続でCM好感度No.1企業として「ベスト・アドバタイザー」を受賞しました。
【事業を通じた社会課題の解決】安心・安全な製品・サービスの提供
KDDIは、子どもから高齢者の方まで幅広いお客さまに安心・安全にサービスをご利用いただくため、さまざまな取り組みを行っています。
製品においては、国内初 (注12) の通話可能な腕時計型キッズケータイ「mamorino Watch」(マモリーノウォッチ) を発売しました。お子さまの居場所確認や迷子防止など、防犯機能を充実させ、お子さまとその保護者が気軽に安心して利用できる製品の提供に努めました。また、シニア向けスマートフォン「BASIO」(ベイシオ) は、視認性を確保したホーム画面や電話・メール専用のハードボタンを搭載するなど、初めてスマートフォンをご利用されるシニアの方でも使いこなしやすい操作性を追求しています。
サービスにおいては、インターネットを安心・安全に利用するための知識習得、環境整備の一助となるため、お子さまのインターネットリテラシーを判定し、結果に応じた対策方法をご紹介する「ネットスキル診断」の提供を開始しました。