通信とライフデザインの融合
2000年10月のDDI・KDD・IDOの3社合併により発足したKDDIは、モバイルと固定通信を併せ持つ総合通信事業者としての基盤を拡充してきました。
これまで、国内モバイル通信市場の拡大やスマートフォン浸透などを背景に事業成長を続けてきましたが、牽引役であった国内通信事業の成長が緩やかになる中、KDDIは新たな成長軸の確立に向けた取り組みを進めています。
具体的には、当社の通信事業・お客さま基盤をコアとし、その同心円上にコマース・金融・エネルギー・エンターテインメント・教育などのライフデザイン事業を展開する「通信とライフデザインの融合」により、お客さまに新たな体験価値を提案していきます。
さらに、グローバル事業においても、ミャンマー・モンゴルにおけるコンシューマ事業、「TELEHOUSE」ブランドで展開するデータセンター事業などにより、国内外において持続的成長を目指します。
KDDIグループの主要な事業の状況
モバイル
2018年3月末のau携帯電話累計契約数は、前期末比7.7%増の5,228万契約となり、モバイル3社間におけるシェアは、前期末比1.2ポイント増の31.0%となりました。
このうち、個人のお客さまを対象とするパーソナルセグメントにおいては、auスマートフォン浸透率 (注3) が66.0%まで上昇しました。
また、2018年3月末のau契約者数 (注4) は、2017年7月に提供開始した新料金プランが解約抑制に貢献し、2,469万契約となった一方、連結子会社が提供するMVNO契約数が、前期末比91万増の177万契約となった結果、au契約者数とMVNO契約数の合計となる「モバイルID数」は、前期末比1.8%増の2,646万契約となりました。
固定ブロードバンド
2018年3月末のFTTH累計契約数は、前期末比5.8%増の438万契約 (市場シェアは12.9%) となりました。またケーブルテレビのRGU対象世帯数も前期末比1.8%増の538万と堅調に推移しています。
FTTH・ケーブルテレビとauとのクロスセルを通じて、KDDIグループのお客さま基盤のさらなる強化および拡大が続いています。
非通信事業領域
KDDIは、新たな成長軸として、非通信事業領域である「au経済圏の最大化」を目指しています。
au経済圏は主に、コマース・金融・エネルギー・エンターテインメント・教育などで構成され、これらのサービスの利用額と、KDDIの決済サービス (auかんたん決済・au WALLET) 利用額の総計が、au経済圏流通総額となります。
また、このうち約3割がau経済圏売上高に計上されています。