サステナビリティ重要課題 (マテリアリティ) の見直し
サステナビリティ重要課題 (マテリアリティ) の見直し
近年、COP21「パリ協定」や、国連「持続可能な開発目標 (SDGs)」など、社会課題に対応する国際的な動きが加速しており、企業には、事業を通じて自律的に、社会の持続的成長に貢献することが求められています。
加えて当社は、基盤事業である「通信」を核として「通信とライフデザインの融合」の具現化に向けた取り組みを加速させており、お客さまからお預かりする情報のセキュリティ確保・プライバシー保護は、今後、増々重要になると考えています。
このように、外部・内部環境ともに大きく変化する状況下において、社会の発展にKDDIグループが貢献するためには、時代に即した新たなマテリアリティの再選定が不可欠だとの考えに至りました。
そこで、KDDIは、サステナビリティ推進室を中心に社外有識者および社内関係部門と2年をかけて議論を重ね、新たに6つのマテリアリティを選定しました。この再選定をゴールではなくスタートと捉え、役員および従業員が一丸となって重要課題の解決に取り組んでまいります。また、常にステークホルダーの皆さまの声に耳を傾け、日々の社会変化を敏感に感じ取りながら、皆さまのご要望にお応えすることのできる企業であり続けたいと考えています。
KDDIは、新たなマテリアリティへの取り組みを通じて、企業価値の向上と持続可能な社会への貢献の両立を目指してまいります。
マテリアリティの特定および見直しのプロセス
STEP1. ステークホルダーの評価や意思決定への影響の把握・整理
- 「SDGs」の17目標および169ターゲット、「SASB」情報通信セクター基準をベースに「課題」の洗い出しを行うとともに、The Earth Institute, Columbia Universityが発行する「ICT &SDGs」や情報通信セクター企業の動向などを踏まえ、課題を検証
STEP2. KDDIが社会・環境・経済に与えるインパクトの把握・整理
- STEP1で洗い出した「課題」に対し、[1]「既存の活動」および研究開発も含めた「今後実施を計画している活動」、[2]「事業戦略」およびサステナビリティ活動も含めた「企業活動」の2軸で課題を検証
STEP3. 優先順位づけ・妥当性の確認・重要課題の特定
- STEP1およびSTEP2で検証を行った課題に対し、相対的な評価を踏まえて優先順位づけを行い、重要課題を抽出
- 社外有識者とダイアログを実施し、SDGsジャパンの代表理事も務めている一般財団法人CSOネットワーク事務局長・理事 黒田かをり氏、ICTによる社会イノベーション研究などを行っている早稲田大学大学院アジア太平洋研究科教授 三友仁志氏の両名からいただいたご意見を反映させ、6つのマテリアリティを特定
STEP4. 経営会議で承認
- サステナビリティ委員会で妥当性を確認し、経営会議で承認。取締役会に報告。