中期経営計画 (2020年3月期~2022年3月期)
中期経営計画 (2020年3月期~2022年3月期)
KDDIはこれまで、持続的な利益成長と株主還元強化を掲げ、お客さまの期待を超える「お客さま体験価値」を提供するビジネスへの変革の推進により、強固な顧客基盤を確立し、着実に成長してきました。
今後は、5Gをはじめとした技術の進展により本格的なデジタル化が進むほか、競争環境の大きな変化が見込まれます。このような時代の変化に対応し、当社の目指す「通信とライフデザインの融合」を実現するために、次の3ヵ年に向けた「中期経営計画 (2020年3月期~2022年3月期)」を策定しました。
持続的な利益成長と、より一層の株主還元強化
2000年10月の発足以降、KDDIは総合通信事業者としての強みを活かして事業成長を続け、18期連続で営業増益を達成してまいりました。また、それと同時に株主還元の強化にも取り組んでおり、17期連続で増配してまいりました。
5月に発表した新たな中期経営計画では、持続的な利益成長をベースとして、2025年3月期のEPSを、2019年3月期対比で1.5倍に拡大することを目標として掲げています。
また株主還元については、配当性向を「40%超」へ着実に引き上げるとともに、機動的な自己株式取得を実施します。なお、取得した自己株式は原則として全て消却します。
これらの取り組みにより、引き続き、「持続的な利益成長と株主還元強化の両立」を目指してまいります。
成長に向けたストーリー
01:「通信とライフデザインの融合」による収益拡大
国内モバイル通信事業は成長が緩やかになりつつあるものの、今後は、5G時代における通信速度の高速化やリッチコンテンツの利用拡大に対応することなどにより、さらなる成長を目指します。
さらに、KDDIの成長戦略である「通信とライフデザインの融合」を積極化させ、ライフデザイン領域の成長を伴った収益拡大を図ります。
ライフデザイン領域においては、コマース・エネルギー・金融などのサービスを成長ドライバーとして、売上高・営業利益ともに拡大してまいります。
02: 成長領域の強化による売上拡大
新たな中期経営計画においては、ライフデザイン領域に加え、新ビジネスセグメントについても成長の柱と位置付けています。
新ビジネスセグメントは、国内外において多様なビジネスプラットフォームを提供し、IoT事業を中心にリカーリングビジネスを創出することで、2019年3月末に800万回線だったIoT累計回線数を、2022年3月末には1,800万回線まで伸ばしていく計画です。
なお、両成長領域においては、ライフデザイン領域の売上高を2019年3月期の9,460億円から2022年3月期には1.5兆円に、新ビジネスセグメントの売上高は同じく8,864億円から1兆円に拡大することを目標に掲げて注力してまいります。
03: 設備投資とコスト削減
前中期経営計画期間においては、4Gネットワークの整備を中心に約1.68兆円の設備投資を実施しました。新たな中期経営計画期間においては、今期から開始している5G投資も含め、年間投資額が6千数百億円水準になるようコントロールしてまいります。また、持続的な利益成長のために、既成概念にとらわれない発想の転換や、テクノロジーの活用によるコスト削減にも取り組んでまいります。
具体的には、システム化や業務改廃による業務効率化の推進、ネットワーク仮想化やAIの活用によるネットワーク運用コストの効率化などを行い、今後3年間で合計1,000億円規模のコスト削減を実現することにより、利益創出につなげたいと考えています。
- 統合レポート2019 (オンライン版)
- マネジメントメッセージ
- 持続的な成長と中長期的な企業価値向上の実現
- 価値創造の軌跡
- 中期経営計画 (2020年3月期~2022年3月期)
- リスクと成長機会
- 特集: 新たな成長ステージを目指して
- 通信とライフデザインの融合
- 5Gによる新たな成長機会と社会課題の解決
- パートナーとの提携によるビジネス拡大
- 社外取締役メッセージ
- KDDIのサステナビリティ
- セグメント別事業概況: パーソナルセグメント
- セグメント別事業概況: ライフデザインセグメント
- セグメント別事業概況: ビジネスセグメント
- セグメント別事業概況: グローバルセグメント
- 国内市場とKDDI: 国内市場の特徴
- 国内市場とKDDI: KDDIの状況