事業説明会
KDDIのSDGs説明会2020
開催日時 | 2020年12月3日 (木) 10:00~11:30 |
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開催場所 (実施形式) | ガーデンエアタワー会議室 (ライブ配信) |
説明会の内容 | KDDIのサステナビリティ活動方針や「KDDI Sustainable Action」における目指す姿を中心に、変革への取り組み、通信による社会貢献を説明。 |
参加者 | 投資家様、アナリスト様、メディア関係者様 |
登壇者 | 代表取締役執行役員副社長 村本コーポレート統括本部長 執行役員 コーポレート統括本部 白岩人事本部長 執行役員 技術統括本部 技術企画本部 前田副本部長 理事 コーポレート統括本部 田中総務本部長 本郷IR室長 (司会) |
説明会資料
KDDIのSDGs説明会プレゼンテーション資料 (5.8MB)
第一部 当社のSDGsの取り組みに関する説明
村本副社長より、本年策定した「KDDI Sustainable Action」について、社会とともに持続的な成長を目指す当社の「目指す姿」と、KDDI Sustainable Actionに込めた思いや目標、これまでの取り組みを説明。
続いて、白岩人事本部長より「新働き方宣言/新人事制度/社内DX」の三本柱の変革について、前田技術企画副本部長より「KDDI Accelerate 5.0」について、田中総務本部長より「首都直下型地震対策を中心とした災害対策」について説明し、当社が事業を通じて社会の持続的な成長に貢献してゆく取り組みについて、参加者にご理解いただきました。
第二部 質疑応答
質疑応答では、登壇者を中心に参加者の質問に回答しました。
質問者1
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- 携帯料金への関心が高まっている中、いかに受け入れられるサービス、料金を実現していくのか。
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お客さまに受け入れられるサービス・料金をいかに実現していくかということは、我々民間企業が知恵と努力を働かせて、お客さまに選んでいただけるサービス・料金にしていくかという、取り組むべき最も大事なことだと思っている。
本日のプレゼンテーションに絡めてお話すると、我々はこれから5Gで他社に先んじてより良いサービスを提供していくか、ということに注力すべきと考えている。
ひとつはネットワーク。いかにスピードを上げて他社よりもクオリティの良いものを作るかという点を、一生懸命取り組んでいく。
もうひとつは5Gならではの機能を使って、いかに5Gの魅力を体感できるようなサービス・コンテンツを開発していけるかという点。バーチャルな世界の中でいかにリアリティのある体感をしていただけるか、という取り組みも加速していく。
このような点を通じて、他社に負けないようなサービス・料金でお客さまにご支持いただきたい。
また、事業そのもので頑張ることに加え、様々な社会貢献やESGにしっかり取り組むことも、お客さまにご支持いただけることにつながると思っている。この点も並行して注力していきたい。
質問者2
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- 強靭な通信インフラを構築していく上でのサプライチェーン全体を通じた課題認識と対応方針をお聞かせいただきたい。
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プレゼンテーション「KDDI Accelerate 5.0」の中で少し申し上げたが、コロナ禍の影響が継続して続いた場合の各国の製造工場の稼働率低下のリスクや調達リスクは、パートナー様と対応策を練っていく必要がある。特にテクノロジーに関してはグローバルのパートナー様にも依存している点もあるため、供給ルート含めてしっかりと盤石なサプライチェーンを作り上げていく。
またネットワークの機器だけではなく、その中に含まれる部材や5G時代の多様なデバイスについても、サプライチェーンをケアする必要がある。
さらに米国による対中制裁リスクも念頭にある。ネットワーク機器は主に欧州ベンダー様から調達しているため、対中という点で直接的な影響はないが、周辺デバイスや部材等についてもサプライチェーンをケアする必要ある。
そういった観点では、海外ベンダー様のパートナーシップを強化するのみならず、国内ベンダー様とも協力関係を強化している。ネットワークも、日本企業のパートナー様のテクノロジーも取り込んでいくことを考えると、ネットワークのオープン化: ORANや仮想化についても考えている。
質問者3
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- SDGsやESGの取り組みがいかにKDDIのキャッシュフロー創出力向上につながると考えているのか。SDGsやESGへの取り組み (=投資) がどのように金銭的リターンまたは経済的便益を生み出すのか。
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結論から言えば、決してトレードオフの関係とは思っていない。
SDGsの取り組みは事業そのものを通じて社会課題の解決に貢献しており、全てリンクしている。我々の取り組みが結果として社会の役に立ち、それが我々の売上利益につながるというサイクルが回ると見ている。
もちろん時間軸の違いはそれぞれのテーマごとにある。たとえば地方創生といったテーマになると、我々が投資したものがすぐにリターンに帰ってくるとはないと思っている。
そのような意味で、各地方でサステイナブルな事業になるような取り組みをやっていると申し上げた。そこには人材育成も必要になる。このようなものはある程度時間をかけて根付いていくもの。
そのような時間軸の違いこそあれ、我々の事業そのものがSDGsという観点から社会課題に繋がっていくということが、今回あらためてKDDI Sustainable Actionを社内で議論を深めていく中で確認できた。ありがたいことに、我々の事業、今後さらに伸ばしていきたい事業を通じて政府が掲げるSociety 5.0の実現に貢献可能であり、さらに日本社会全体の様々な社会課題の解決にも貢献できる。そのような意味でも、社員一人一人が誇りを持って取り組んでいける。
質問者4
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- 新たな社会基盤としての長期的な5Gネットワークの整備方針をご教示いただきたい。
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プレゼンテーション「KDDI Accelerate 5.0」で申し上げたが、2030年を見据えて、我々は2兆円規模の投資で5G、beyond 5Gを整備し、最先端のテクノロジーを日本の社会に実装する。ネットワークレイヤだけではなく、プラットフォームレイヤ、ビジネスレイヤの環境整備も一緒に進めることで、Society 5.0やデジタルトランスフォーメーションに貢献し、それによって新たな経済メカニズム、新しい社会システム、そして人々の新しいライフスタイルを創造していく。そこに我々として出来る限りの貢献をしていきたい。