2006年3月期第1四半期決算説明会 (質疑応答)
日時 | 2005年7月25日 (月) 17:00~18:30 |
---|---|
場所 | ガーデンエアタワー20F |
au事業について
-
- auの1QのARPUと解約率が好調な理由は? 今後もこのトレンドは継続可能か?
-
想定以上にAPRUは順調に推移。音声ARPUは昨年度下期MoUが低下したため、その前提で今年度計画を策定していることもあり、計画が若干保守的であった感もある。MoUは4Q、158分に対し、1Qは159分と堅調。2Q以降継続可能かについては見極めが必要。データARPUの好調はWINの構成比上昇と定額制の上限到達率が高いことによる。解約率は解約率の高い層へのピンポイントでの機種変更優遇施策も奏功し、特に10代後半から20代で低下。
-
- ドコモと同じベースのモジュール込みのauの解約率は?
-
1.24%。
-
- MNPで端末調達台数が増加すると、仕入価格の量産効果が見込めると思うが、どうか?
-
量産効果は見込めると思うが、BREWによる共通プラットフォームを含め、今期もさまざまな施策を進めており、MNP導入前であっても目に見えるようなかたちでコストダウンを図っていきたい。
-
- auの1Q営業利益の進捗率がよいが、上ブレはどうするのか?
-
auでコミッション単価を上げずに獲得可能なものについては拡販に使う。
-
- WINの定額制の上限到達率は? また、WINの平均ARPU9,970円を超えるユーザはどの程度いるか?
-
上限到達率は6割程度。後者についてのデータは手元にない。
-
- auの新規と機種変更とのコミッション格差は是正されているのか?
-
WINの調達コストも低下しており、昨年度は平均調達コスト4.2万円に対し、1Qは4万円。コミッションは通期予想で新規4.1万円、機種変更3.6万円に対し、それぞれ4.1万円、3.5万円。機種変更については、夏モデルでのラインアップもさらに充実するため、優遇策を進めていく。
-
- auの機種変更率は? 今後、機種変更率を上昇させずに、解約率低下は可能か?
-
機種変更率は対前年同期比では若干上昇しており、機種変更コミッションが営業費用増の主な要因でもある。解約率と機種変更率の合計である流動率については十分目標値の中に抑えていきたい。
固定通信事業について
-
- メタルプラスの6月末の販売可能エリア、および歩留まり率は?
-
開局720GCに対しての営業エリアは初期の完売GCもあり、半分程度だが、今後端子の増設も行っていく。取り消しはNTT申請後ベースでは3月末10%に対し、若干悪化している程度。
-
- メタルプラスの進捗が下ぶれしてもある程度赤字が出ているが、2Q以降の固定事業の赤字のイメージは?
-
1Qは計画通りの進捗。メタルプラスの獲得ショートした分コミッションも減少するが、売り上げも応分ショートするし、当初は2カ月減免のキャンペーンもあるので、通期見通しに近い線で着地すると見ている。
-
- メタルプラスの現在の獲得数のうち、どの程度、歩留まると見ているのか?
-
6月末92万はすでに途中の取り消しは除外後の数値。
-
- メタルプラスのコミッションの支払いは獲得ベースか、それとも、開通ベースか?
-
獲得ベース支払い、開通しない場合にはコミッションの取り戻しを行うため、最終的には開通ベースとなる。
-
- マイラインの回線数減少はメタルプラスの拡販以上の特殊な理由があるのか?
-
3~4月まではメタルプラスの開通が少なかったこと、法人でマイラインの拡販もあまり行っていなかったために、メタルプラスの開通以上にマイラインの減少が見られた。6月以降はメタルプラスの開通に伴い、メタルプラスとマイラインの実働回線数の合計ではプラスに転じている。
-
- 光の市場環境に変化が見られる中で、来期以降に光を加速させるのでは遅いのではないか?
-
関東では光プラスホームも開始しており、市場の立ち上り状況を見極める必要がある。今メタルプラスに投資を集中させているのは、メタルプラスは比較的順調に拡販できており、CDN構築にあたり、メタルプラスの方が投資回収も早いため。CDNをメタルプラスでまず構築するため、足回りの光での追加投資はそれほど多くない。今後必要に応じ、光への切り替えも検討していく。
-
- 光の取り組みが遅れていると思うが、固定事業全体の戦略をどう考えているのか?
-
光の投資をどうするかは現在社内検討中であり、もう少し待ってほしい。
-
- 固定事業全体でどの程度の利益を考えているのか?
-
メタルプラスだけであれば、3年目には黒字化の計画だが、光も含めて考える必要があり、もう少し待ってほしい。
ツーカー合併について
-
- ツーカーのCDMA2000への巻き取りはどのようなペースで行うのか?
-
ツーカーはPDCのため、最終的には1X/WINに移行させるが、そのペースは今後ツーカー3社とで詰めていくので、スケジュールは未定。
-
- ツーカーの巻き取り方法は?
-
ツーカーブランドはPDCで運用している間は残す。ツーカーをauに巻き取るのか、1Xをツーカーでもやるのかはまだ決めていない。
今後の競争環境について
-
- 来期以降の競争環境をどう見ているか?
-
MNP、WiFiを含め、来期については大きな変化はないだろう。MNPについては従来の戦略を踏襲することで問題ない。モバイルはシームレスなカバレッジが大事で、WiFiが携帯電話そのものに大きな影響を与えるとは見ていない。新規参入は実質2007年度以降で、当面自前で十分なカバレッジが確保できないとなれば、数年後を睨み、どういう対応をとるかだろう。
-
- ボーダフォンがMVNOに応じるという話があるが?
-
MVNOの定義が明確ではないが、英バージンモバイルのような形態だと、MVNO側が端末の調達をどうするか、単純に欧州での端末を持ってくればいいというものでもなく、大変なのではないか?
-
- ライブドアのWiFi展開については、どう見ているか?
-
PHSではセルレディアスが小さいためにエリア構築が大変だった。成否は同様のWiFiで本当にエリアが構築できるのかによるだろう。法人についても全国規模の展開でないと難しいのではないか。
ウルトラ3Gについて
-
- ウルトラ3G構想には今まで積極的に取り組んでこなかったWiFiも視野に入っているが、WiFiに対する考え方は?
-
W-LAN、ホットスポットは行っておらず、「.11」は積極的にやるつもりはない。「.16e」のモバイル系についてはスペック上到達距離も大きく、auと「.16e」でかなりのカバレッジ向上が期待できるため、2GHzでの活用の可能性もある。
-
- 宅内でのWiFiはあるということか?
-
公衆のスポットを「.11」でやるつもりはないが、宅内、中小企業向けの「.11」を否定するものではない。
-
- ウルトラ3Gを含め、今後5年間の設備投資のイメージは?
-
2006年度は2GHzの投資があり、光をどのタイミングで加速させるか、場合によっては、auと光の投資が重なる場合もあるが、連結ベースで5000億円を超えることはない。
- 決算説明会
- 決算説明会2025年3月期
- 決算説明会2024年3月期
- 決算説明会2023年3月期
- 決算説明会2022年3月期
- 決算説明会2021年3月期
- 決算説明会2020年3月期
- 決算説明会2019年3月期
- 決算説明会2018年3月期
- 決算説明会2017年3月期
- 決算説明会2016年3月期
- 決算説明会2015年3月期
- 決算説明会2014年3月期
- 決算説明会2013年3月期
- 決算説明会2012年3月期
- 決算説明会2011年3月期
- 決算説明会2010年3月期
- 決算説明会2009年3月期
- 決算説明会2008年3月期
- 決算説明会2007年3月期
- 決算説明会2006年3月期
- 決算説明会2005年3月期
- 決算説明会2004年3月期
- 決算説明会2003年3月期
- 決算説明会2002年3月期
- 決算説明会2001年3月期