2024年3月期第3四半期決算説明会(決算ハイライト・質疑応答)
日時 | |
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場所 | KDDIホールよりオンライン配信 |
登壇者 |
【決算プレゼン】 【質疑応答】 |
決算ハイライト
決算説明会の模様
決算説明会では、「24.3期第3四半期連結業績」について、社長の髙橋より説明しました。
1. 24.3期第3四半期連結業績
2. 1-3Q連結営業利益のYOY増減要因
3. マルチブランドARPU収入
4. 通信事業のモメンタム
5. マルチブランドARPU
6. ビジネスセグメントの業績
7. さらなる成長軌道に向けて
質疑応答
質問者1
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- ARPU収入が今回横ばいであったことについて、加入者数の増加は好調であるもののARPUの伸びが期待ほどではなかったと感じたが、この横ばいとなった要因と、4Qに向けてのARPUの見通しについてお伺いしたい。
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通信ARPU収入は全体として順調に推移しており、3Qは前年比マイナス9億円となったが、1Qから3Qにかけて前年度比で差を縮めており、この傾向が続けば4Qにはプラスに転じ、来期もプラスに向かうと考えている。通信ARPUが若干弱含みになった要因としては、音声部分が少し弱かったことが挙げられ、コロナの影響で前年は強かった音声の見込みが少し違っていた可能性がある。しかし、データ部分は順調に伸びており、今後も成長すると思っている。4Qは通常季節変動で下がる傾向があるが、うまくフラットかそれ以上に持っていけると思っているので、ご安心いただきたい。
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- 3Q累計の連結営業利益増減要因で、その他部分は業績が大きく伸びるものではないと思ってよいか。または、端末の駆け込み需要があった12月までの影響で、販売費用が増加してしまった要因から、本来ならもっと伸びるはずだった業績がフラットになってしまったのか、その他のプラス167億円の内訳についてお伺いしたい。
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その他167億円の主な要因としては、償却費の減少が115億円分あり、これが利益を底上げしている。四半期毎の償却費の変動は大きくなく、3Qまでに積み上げた結果である。また、数値の詳細はお伝えできないが、店頭設定のサポートなどに関連する補償ARPU収入増によるプラスの影響もある。一方で、端末の販売促進に伴う費用や手数料の増加があり、補償ARPU収入の増加と相殺した形となっている。特に3Qに販売促進が多かったため、2Qから3Qにかけてのプラス幅は大きくならなかった。
質問者2
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- 解約率と競争環境について聞きたい。3Qの解約率は2Qと比較して、また前年同期と比較しても上昇している。これまでの説明ではサブブランドの構成比の上昇が大きいということだったが、その理解で良いのか?
また、事業法が12月末に改正され、それにより解約率と契約コストが低下し、さらにサブブランドへの移行が収束しているというのが理想と言えるが、そう考えてよいのか。解約率の状況と4Qの見通しを教えていただきたい。 -
解約率についてはご認識の通り。詳細についてはauは解約率は良くなり、UQ mobileの方が少し解約率が上昇している状況。上昇している理由はSIM単体のお客さまであり、端末セットで契約しているUQ mobileのお客さまについては大きな変化はない。
4Qの見通しについては、事業法改正によりSIM単体販売に規制されて、3QまでのようなSIM単体契約のお客さまにも多額のコストがかけられなくなった。これにより、4Qの解約率については良い方向へ行っているとみている。
一方で事業法改正による端末の流動については、施行日の12月26日までは駆け込みも含めて販売は増えたが、27日以降は低下した。
しかし、低下は最初2週間ぐらいであった。以降は徐々に回復しており、足元では対前年と大きな差が見られなく、3月の商戦期に向けて、端末販売を加速してID増をしっかりと取り組んでいきたい。
- 解約率と競争環境について聞きたい。3Qの解約率は2Qと比較して、また前年同期と比較しても上昇している。これまでの説明ではサブブランドの構成比の上昇が大きいということだったが、その理解で良いのか?
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- 事業法の改正の影響について業績と競争力の面では、どういう影響があるとみているか。
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事業法改正前後で、大きな影響があったがそれ以降は戻ってきているとみている。できるだけ前年並みに戻していくよう、端末販売を展開していきたい。それにより、ID増、通信ARPU増、通信ARPU収入増に結び付けていきたい。
コスト側は獲得コストなどがあるが、IFRSにより単年度にはあまり影響しない状況でもあり、良い方向にすすんでいる。
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- 今期期初に来期にむけてのV字回復を説明されていたが、足元ではそう見えない。来期に向けて連結全体として、コスト面と収入面で何か施策があるのであれば、教えていただきたい。
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今期業績については、3Qから4Qにかけて、特に4Qはさらに競争力を高めていく必要あり、しっかりと競争力に備えるためにそれなりのコストも投下する予定。ただ、引き続き、期初予想の連結ベースでの営業利益1兆800億円を目指していきたいと考えている。
来期については、次の本決算の発表の際にガイダンスとともに説明したい。これまでしっかりと増益をしてきたので、今後も増益基調で考えており、au事業を中心に反転させていく考えに変更はない。
質問者3
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- 3Qの通信ARPUはYOYでまだ反転していないが、データの大容量化による増加影響と、UQ mobileとのミックスによる減少影響などは、それぞれ4Qはどうなるか。またアクセスチャージは昨年ほど下がらないということだが、4Qは大きくARPU増となるのか。端末販売手数料の増は、IFRSであれば分割されるため、あまり増加しないと思うがどうか。あと端末販売が1月以降は前年同等に戻っている、とのことだが、解約率も同様か?
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ARPUは順調に回復している。auはマネ活の好調などによりMAXプランが増加が増加。UQ mobileもコミコミプランが非常に好調で、トクトクプランを含めた中大容量プランの比率が増加、ブランド毎のARPUは順調に伸びてきている。通信ARPU収入は今後もこのような傾向が継続すると考えている。アクセスチャージは昨年より下がる見込みであり、通信ARPU全体でも対前年で増加する見込み。解約率も、1月のデータはまだ分からないが、12月から1月にかけて駆け込みの反動もあり少し解約が増加した印象はあるものの、これも販売同様、戻っていくだろうと思っている。4Q全体での見込はまだ分からないが、事業法改正の影響はあっても流動性は戻していく方向なので、前年並みに何とか抑えるようにしたい。獲得コストは、IFRSで繰り延べるので単年度でそんなに大きな影響があるわけではないが、今期分が若干増加する。
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- ビジネスセグメントについて、M&A関連の、コンタクトセンターの事業統合や、海外のデータセンターの買収などの利益影響について、3Qの実績や今後の見込みを教えて欲しい。オーガニックの成長も含めて、ビジネスセグメント全体で営業利益の二桁成長という計画は、来年度も変更はないか。
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今期の上期はM&Aの影響はなく、3Qからカナダのデータセンターとコールセンター統合影響分の利益が加わり、また上期は前年度比で利益減となっていた燃料高騰影響が下期からはなくなっており、増益幅が拡大している。今期に関しては、期初からの目標である営業利益の二桁成長に向けて着実に進めていく。来期は、今期は下期からであったM&A影響が通期分で計上されることに加え、NEXTコアが3事業とも順調に伸びてきており、今期同様に堅調に成長していく。
質問者4
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- 法人含めた、モバイルの競争環境について伺いたい。昨年末あたりから楽天モバイルの純増が加速、とのリリースが出ているものの、おそらく法人の純新規だと思われ、KDDIに影響はないという認識で良いか?また足元の状況を踏まえて、競争環境でなにか変化があれば教えて欲しい。
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競争関係で、特に楽天モバイルはおっしゃる通り法人の新規が増えていると思う。600万回線突破、との話もあるが、少なくともMNPでもローミングトラヒックでも大きな変化はなく、パーソナル事業、法人事業とも大きな影響は出ていない。
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- 来期の営業利益の考え方について、イメージを教えて欲しい。ローミング収入の減収はあれど、通信ARPU収入の増収、注力領域の利益成長、コスト効率化などを考えると、今期対比である程度、ジャンプアップするという方向感で間違いないか?何か、コスト増や減益となる要素で見込んでいるものがあれば教えて欲しい。
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今現在も、来期に向けた様々な取り組みをしており、その積み上がり次第で来期のスタートラインが決まってくる。中期計画で掲げた売上、利益について見直ししている最中だが、来期の具体的な数字、その内訳などについては、本決算での発表までお待ちいただきたい。ただ、考え方としては引き続き成長を目指しており、注力領域としてビジネスセグメント、エネルギー、金融などを挙げているので、これらの増益トレンドなどを考慮いただければと思う。
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