2025年3月期第1四半期決算説明会(決算ハイライト・質疑応答)
日時 | |
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場所 | KDDIホールよりオンライン配信 |
登壇者 |
【決算プレゼンテーション】 【質疑応答】 |
決算ハイライト
決算説明会の模様
決算説明会では、「25.3期1Q連結業績」について、社長の髙橋より説明しました。
1. 25.3期1Q連結業績
2. サテライトグロース戦略
3. パーソナルセグメント
4. ビジネスセグメント
質疑応答
質問者1
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- 今期の自己株式3,000億円取得は10月末までで、その後の猶予があるということだったが、アップデートはあるのか。
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キャッシュアロケーションについては、1Qが終わったばかりであり方針に変更はない。今実施している自己株式の取得の後に追加の実施についても可能性があるとお伝えしていたが、本件について現時点で決まっていることはなく、方針にも変化はない。
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- 猶予がある状況も変わっていないのか。
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1Qは計画通りに進んでいる。実施する可能性があるという状況にも変化はない。
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- ARPUが前年同期比で増えていないことが気になるが、これは会社計画通りなのか。4Qにかけてアクセスチャージの影響も出ると思うが、それを補いARPUを増やしていけるのか。
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1Qのマルチブランド通信ARPUは3,930円と、YOYでほぼ横ばいとなっている。ブランド別ではauはYOY+3%、UQ mobileはYOY+8%とARPUは成長している。ARPUに影響するのはブランドミックスだが、昨年対比でUQからauへの移行がYOYで2倍を超えてきている状況であり、ARPUに関しては概ね期初計画通り。
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- 各ブランドのARPU成長の水準感は今期を通じて続くものなのか。
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この水準および、au稼働が残るように色々な施策行い、ARPU成長していきたい。また、au稼働構成比率の歩留まりが大きな要因を占めているので、いかに対応していくかが喫緊の課題。ただ、au稼働構成比の減少率がスライトになってきており、ここをもう一段踏み込んで進めていきたい。
質問者2
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- ローソンに関して、ビジネス面で業績貢献を期待できる新たな取組みなどが始まっていたら教えて欲しい。
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ローソンは9月末までにクロージング予定で進捗しているが、取組みの詳細はこの場ではまだお伝えできない。連携強化の面では、7月よりKDDIから10名程度、ローソンへ出向させていただき、10を超えるワーキンググループにてビジネス面での貢献を議論中。取組みの詳細は、近いうちにお伝えできると思うのでご期待いただきたい。
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- ビジネスセグメントの増益はデータセンターの買収、BPOの子会社統合効果が中心だと思うが、そのほか、成長につながる新たな動きや具体的な数字があれば教えて欲しい。
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ビジネスセグメントとしては増収増益。グロース領域は、IoT関連サービス、データセンター、デジタルBPOの各事業とも好調である。M&Aの効果に加えて、顧客企業のDX需要が非常に順調に進んでおり、我々もそれをうまく捉えたことが、グロース領域の増収増益に寄与したと認識している。
質問者3
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- ビジネスセグメントの増益をもう少しわかりやすく説明いただきたい。データセンターの新設直後は償却も増え利益がついてこない点や、デジタルBPOも新規連結効果はあると思うが労働集約型であまり利益が取れる領域ではなく、どちらかというとライフサイクル全体をおさえて次のビジネスにつなげる効果が大きいのではないかと思う。一方、ベースは若干減収となった。グロースとベースの売上の増減と絡めてどこが増益に効いているのか。
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グロースの3区分について、IoTは回線数が伸びており1Qで4,400万回線規模に達し、年度で約800万回線伸びる見込みで成長につながっている。データセンターはカナダのデータセンターM&A効果もあるが、我々の45拠点以上のデータセンターについてそれぞれ好調で、欧州での増設やタイのデータセンター新設も成長に効いている。デジタルBPOはこれからのデジタル化による効率化で、付加価値の高い領域にシフトしていく。
ベースは通期では増収増益を計画、1Qは法人向けのauでんきのID減少によりマイナスになったことが減収理由のひとつ。
なお、デジタルBPOについては、アルティウスリンク発足が23年9月であることから、りらいあコミュニケーションズ統合分の売上・利益が1Qには乗っている。
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- パーソナルセグメントの通信ARPUに関連して、UQ mobileからauの移行数がYOYで2.2倍とのことだが、計画に対する進捗としてどう評価しているか。移行にはキャンペーンなど費用もかかるが一定期間以降はかなりプラスに効いてくると思うので、この2.2倍をどのように評価しているのかお聞きしたい。
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移行数のYOY2.2倍は概ね期待通り。しかしながら、通信ARPUについてはブランドミックスの影響が非常に大きいので、お客さまに価値を提供し、auへの移行策も取り入れauの稼働数を増やすということが通信ARPUに効いてくると思うのでしっかりやっていきたい。
質問者4
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- 利益の全体像だが、着実に各部門が伸びているということでいいか。来年度のEPS目標が最終的な目標だと思うが、来年度はコスト削減で200億円のプラスが見込まれているもののデータセンターやAIなどへの投資はカバーできるのか。
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今年度の1Qは、社内の計画に対しても非常に順調に良い進捗をしている。最終的なターゲットは来年度のEPS目標達成だが、現在進行している内容については、しっかりとプラスを確保した上で、来年度の成長の方に振り向けるような形にしていく。投資のところでは、AIデータセンターの投資が増えてくるが、中期経営戦略の中でご説明した通り、数年間で1,000億円の投資をしていく。単年度で大きくかかってこないので、来年度は計画通りにEPS目標を達成する。
既存設備の効率化を図り先端技術の投資を行っていく方針。基地局のシェアリングや新しいテクノロジーを仮想化をすることで、AIが非常に活用しやすくなる。そのようなところから、オペレーションコストの効率が上がると考えている。既存の設備を、AIのテクノロジーによって高度化し、今後の先端技術の投資に振り向けていくという考え方。
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- 堺工場跡地のデータセンターや多摩新設のデータセンター含めて1,000億円の投資でいいのか。
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ご理解の通り。AI時代に向けて、ネットワークを含めデータセンターを構築していく。1,000億円には、データセンターや計算基盤の構築が含まれている。
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- auの販売が伸びる背景や理由について教えて欲しい。
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UQ mobileを経験されてからauに戻られる方への促進施策をデータドリブンで行っている一方で、6月末時点の1人あたりのデータトラフィックがau、UQ mobileともに上がっている。それにより、データを気にせずに使い放題で使いたいというニーズが、使い放題プランを具備しているauへの移行に影響している。
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- データ使い放題で囲い込めている認識でいいのか。
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端末とセットでお買い求めいただくと、お客さまに端末の機能をフルに使っていただけてトラフィックが上がっていく。auの豊富なコンテンツに触れていただくことで囲い込みにつながっていると思われる。
質問者5
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- 純増についての評価と、楽天とのMNPの状況について教えてほしい。
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ARPU収入のベースとなるスマホの純増数が順調に伸びている。競争環境としては、決して楽観視はしていないが、大幅に他社に流出が起こっている状況ではない。端末との同時加入がID×ARPUで収入ベースでポジティブに効くため、足元ではこだわってやっている。楽天に関しては、ちょっと勢いが出てきているのも事実であるが、その中身についてはちょっと急増し過ぎてはいないかと見ている。我々は端末、エリアカバー、ネットワーク品質など、この辺りを差別化要素として、対抗力を上げて純増を積み上げていかなくてはいけないと考えている。
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- 生成AIへの1,000億円の投資に関して、堺工場跡地でのAIデータセンターの建設について、アップデートがあれば教えて欲しい。1,000億円の投資のうち、政府補助金はどれくらい見込んでいるか。
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AIデータセンターは、GPUやCPUといった計算基盤には非常に電力と高度な冷却システムが必要になる。また、その上で動くLLMや、それを支えるネットワークが必要となるが、堺のシャープ工場跡地は場所的に適しており、非常に広大なため、どのように使わせていただくか協議を進めている段階である。いずれにしても、この中長期で1,000億円の投資をすることに変わりはなく、政府からの補助は約100億円程度を見込んでおり、しっかりと構築に取り組んでいきたい。
質問者6
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- ローソンに関してはクロージング後に新たな戦略やシナジーについて説明会をする予定か。
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現在、ローソン、三菱商事とクロージング後に何らかの形で発表するための準備を整えている。
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- 下期以降の株主還元の考え方は中間決算でお聞きできるのか。
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株主還元については、主に自己株式取得ということになると思うが、機動的に実施するということで、いつ発表できるということができない。機動的に実施することが決まった際は速やかに皆さまにお知らせしたい。EPS目標達成は事業で利益を伸ばすことが大事で、もう一つの手法として自己株式取得があると認識しており、できるだけ前倒しして実施したほうがEPSに効くことは承知している。その点も見据えて検討していきたい。
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