2005年1月 決算社長会見
日時 | 2005年1月27日 (木) 15:00~16:00 |
---|---|
場所 | 経団連会館 |
発表案件 | 2005年3月期第3四半期決算について |
決算発表
-
- ARPUについて、05年3月期通期予想が7170円と低下するが、7000円を切るのはいつごろになるか。
-
第3四半期の7190円に比べ、第4四半期は更に低下し過去最低の水準になると見込んでいる。アクセスチャージの精算もあり、7000円を切るか切らないかの水準で推移するだろう。
-
- リテンション強化策としてドコモは、家族割を強化した。auの施策は。
-
新規契約と機種変更の価格差を縮小し、機種変更でもそれなりの価格で提供できるようにする。また、家族割については、auにも家族割をはじめとする各種割引サービスがあり、十分だと思っている。特に対抗策は考えていない。
-
- ドコモは、家族割により解約率が減少しているが。
-
ドコモの解約率の減少は、ドコモのブランド力だと思う。auは、メタルプラスと組み合わせて付加価値を高め、解約率を減少させていきたい。
-
- ARPUの減少要因が道交法改正の影響というのは具体的にどの程度なのか。
-
10月以前に比べると、11月以降音声ARPUが落ちているので、その影響もあると見ているが、他社の状況も踏まえ、もう少し分析する必要がある。今まで、auでも運転中のマナーを言ってきたが、法律の効果は大きいようだ。
-
- 通期見通しにおける営業利益160億円減の内訳は。
-
auでは二桁の増収増益なので、微調整と考えている。auについて、ARPUが20円減、WINの累計契約数が +20万台、販売台数が +30万台で計算すると、auで160億円減になる。これは、WINを積極的に売っていくということだ。
-
- 固定の通期予想が前回▲120億円から今回▲80億円に修正した内訳は。
-
メタルプラスの準備が遅れたこと、ADSLの販売を抑制したため販売促進費が少なくすんだことであるが、何か特別大きな変更があるわけではない。
-
- メタルプラスの獲得数は。
-
営業上の戦略もあるので、他社同様、控えさせていただきたい。KDDIの既存のマイラインのお客さまに勧めていることもあり、個人のほうが多い。法人はエリアの問題もあってこれからだ。
-
- マイラインが減少しているがメタルプラスは大丈夫か。
-
マイラインは契約数と実働数に違いがあり、実働数ベースでは大丈夫だ。
移動体
-
- 2GHz帯はどうなっているか。
-
予定通り拡張している。
-
- 800MHz帯の再編についてはどうなっているか。
-
計画通り、2011年までに終了する予定で進めており、業績にも影響ない。
-
- プリペイド式携帯電話についてのKDDIの考え方は。
-
ご利用したいと考えるお客さまにご不便をかけないようプリペイドを止める考えはないが、登録時の管理を強化していく。ただし、auでは、もともと契約数は少なく、今後も積極的な営業をする予定はない。ツーカーでも、登録時の身分確認等、管理強化を徹底しており、純増数としては減っている。
-
- EZ「着うたフル (TM)」が好調だが、音楽配信についてどう考えるか。
-
今後のWIN端末では標準サービスとするので、WINの契約数が増加すれば、ダウンロード数も増加し、それに伴い、コンテンツプロバイダー数も増加していくと見ている。また、iPodでも、ハードディスクに大量の楽曲を記録するタイプだけでなく、ソリッドのメモリに (PCを介するが) 手軽にダウンロードできるiPodシャッフルが登場している。EZ「着うたフル (TM)」は、携帯電話だけで手軽にいつでもダウンロードできるので、記録可能な曲数に制限はあるが、音楽配信サービスとしてお客さまのニーズに十分応えるものだと思っているし、音楽配信のメインになることを期待している。
固定系
-
- メタルプラスにおけるISDNの導入計画は。
-
導入するよう検討中だが、時期・内容などまだお話できる段階にない。
-
- メタルプラスの販売は、12月1日に開始しているが、法人・個人ではどのような獲得状況か。
-
個人向けのほうが多く獲得している。法人はお客さまが導入するまで時間がかかる。KDDIには法人向けに光ダイレクトという直収サービスがあり、本社は光ダイレクトでも、地方の営業所など多くの回線を必要としないところは、メタルプラスを導入するメリットがある。+1000円で通話料が定額になるので、獲得増を見込んでいるし、本社では光ダイレクト、光プラス、地方の営業所ではメタルプラスを導入することで、全国の内線網を簡単に構築できる。メタルプラスは、CDNと高品質IPネットワークを組み合わせて最新技術によるコスト削減の成果をお客さまに還元するもので、既存の電話網のマイラインの値下げとは本質的に違う。
そのほか
-
- 請求書の一本化はどうなっているか。
-
法人向けには始めているが、個人向けには、年内導入に向け、準備中である。単なる値下げでなく、付加価値のあるサービスを検討している。
-
- ツーカーを今後どうしていくのか。
-
現在、100%子会社化を進めている。ツーカーホン関西の債務超過は、増資して解消させる。従って、今、売らなければならない状況にはない。