2004年1月 決算社長会見
日時 | 2004年1月30日 (金) 15:00~15:45 |
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場所 | 虎ノ門パストラル「ミモザ」 |
発表案件 | 2004年度第3四半期決算について |
質疑応答
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- auにチャーンインしてきた高ARPUユーザはどこから移ってきたのか。
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お客さまにアンケートをしてもなかなか教えてもらえない。ただ、市場でのシェアの大きさを考慮すると、ドコモから移ってきたお客さまが多いものと推測している。
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- 光プラスサービスの手応えはどうか。いつごろから利益に貢献してくるのか。
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現在は大型マンションを中心に営業活動を行っている。マンションの管理組合に話を聞くと、特定の通信事業者が1社独占で提供するのを好まない居住者が多いことから、光プラスへの引き合いは多く、手応えを感じている。ただ、ダークファイバーの手配や個別のお客さまとの契約には時間がかかっている。業績に貢献してくるのは3年目くらいからだろう。
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- 第4四半期の純利益は赤字になるのか。
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マイクロ伝送路の除却を通期で772億円予定しているうち、第3四半期までに221億円を除却したが、残り約550億円は第4四半期に除却するため、赤字になる。
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- 2月にFOMAの新機種が発売されるが、対抗策は。
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ドコモユーザに人気の高いNECとパナソニックの機種の発売は3月以降だと聞いており、当社としては、CDMX 1X WINでハイエンドユーザを狙い、バラエティに富んだCDMA 1Xの機種で一般ユーザを狙う今の施策で、当面は対抗できると考えている。
ドコモに対抗するためコミッションを増やすことなく、広告宣伝などでお客さまの当社サービスへの理解を深めていきたい。
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- CDMA 1X WINの年度末契約数の目標値45万は、今のペースでは達成できないのではないか。
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CDMA 1X WINについてはお客さまの認知度がいまだ低く、特に定額制について知られていないので使われていないと考えている。従って、今後は定額制を中心に認知度を高め、45万契約を達成したい。
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- 平成電電や日本テレコムなどが自社で固定発携帯の料金を設定したサービスを開始したが、どの程度の影響が出ると見ているか。
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固定事業者が料金を設定したサービスはマイラインの対象外で、「00xx」をダイヤルしなければならない。お客さまはダイヤル手順が変わるのを好まないので、このサービスの需要は限定的であり、auの業績に影響は少ないと見ている。
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- 来期以降は、CDMA 1X WINの販売などにより、利益水準が頭打ちになるのではないか。
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来期の業績予想については現在検討中であり、詳細については本決算の発表時までお待ちいただきたいが、一般論でいえば、今年度はauの純増が好調に推移しており、この契約増が来期は通年で効いてくるので、ARPUの動向にもよるものの、増収傾向は続くだろう。ただし、利益については、コミッションをどう設定するかで大きく変動するので、今の段階ではわからない。
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- インマルサットの株式売却について詳しく説明してほしい。
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インマルサットは1999年4月に民営化され、2年以内にIPOを行うことが合意されていたが、世界の株式市場が軟調で、IPOの計画は延期されてきた。その後、プライベートエクイティファンドが、インマルサットの買収を提案してきたので、昨年12月にIPOではなく同ファンドへの売却がインマルサットの取締役会で合意された。当社も保有する株式をすべてファンドに売却したが、その後、インマルサットへの出資比率をこれまでと同様7.6%に保つため、株式と債券を購入した。今回計上したインマルサット株式の売却益は、ファンドへの株式売却額とその後の株式などの買い戻し額の差額にあたる。