2004年3月 社長会見

日時 2004年3月17日 (水) 13:30~14:20
場所 虎ノ門パストラル「ローレル」
発表案件 韓国での国際データローミングサービス開始について ~対応機種A5505SAを発売~

移動通信

固定通信

制度、そのほか

  • 昨日、増配の発表はしたものの、目標とする配当性向20%には届いてない。20%に届くのはいつごろか。
    TCSの観点から株主への還元も重視しているが、安定的配当と配当性向の両面から考える必要がある。単体での20%については今後の状況を見ないと何ともいえない。現在1兆円以上の有利子負債をかかえているので、1兆円レベルに減らした上で考えていきたい。
  • 株主還元には増配のほかに自社株買いという選択肢があると思うが、どう考えるか。
    当社は今のところ、自社株買いより増配の方が株主メリットがあると考えている。自社株買いは株数の減少とともに持ち合い解消の受け皿の意味合いがあり、NTTも政府保有株の放出を自社株買いで消却しているが、当社の株主構成を考えると特に自社株買いを急ぐ必要はない。
  • 一部報道で固定通信事業の分社化が報じられたが、具体的な進捗状況は。また組合との話し合いは進んでいるのか。
    誤解を招いた面があるが、ネットワーク事業の分社化ではなく、ネットワーク事業の法人営業部門について分社化を検討している。相対契約の導入などにより、法人向けサービスの収益性がますます低下することが予想される中で、採算を確保することが目的だが、まだ検討しているという段階だ。組合への提示は行ったが合意しているわけではない。
  • 現在のソリューション営業は固定通信と移動体通信の一体化が強みだったが、どう考えるか。
    法人のソリューション営業は固定通信の方が売りやすいので、モバイルソリューションの営業活動がおろそかになっているのが現状であり、モバイルソリューションに特化した部隊を新設し、要員も手厚く配置する。
  • 個人情報保護、情報漏洩について。
    当社でも合併直後、代理店経由の情報漏洩が発覚したのを受け、個人情報保護委員会を設立し、私が委員長に就いている。個人情報保護はいくらやっても足りない面があるので、現在、全面的に見直し作業を行っている。その結果、必要があれば手を加える。個人情報漏洩には外部からの侵入と内部からの持ち出しがあり、前者については、ほぼ大丈夫だと言えるが、後者についてはモラルの問題に帰着する。当社ではすでに「KDDIフィロソフィ」を作成しているのでこれに基づく研修も進めていく。また、渋谷データセンターでは情報セキュリティマネジメントシステムの国際規格である「BS7799:PART2」および国内規格である「ISMS適合性評価制度」の認証をそれぞれ取得しており、これを全社に広めているところだ。
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