2008年7月 決算社長会見
日時 | 2008年7月22日 (火) 15:00~15:35 |
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場所 | 東海大学校友会館「望星の間」 |
発表案件 | 2009年3月期第1四半期決算について |
決算
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- 6月から割賦を導入したが、今期残り9カ月で割賦債権はどの程度増加するのか。
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お客さまが新シンプルプランや割賦をご利用する割合を見極めているところなので、割賦債権の増加見込みについて、公表は差し控えたい。
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- 割賦債権が増加すると手元資金は減少するが、資金調達はどのように行なうのか。割賦債権の流動化は検討しているのか。
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必要な資金調達については、対応している。割賦債権流動化の検討は行なっているが、現時点では、必要となる費用などを考慮して、導入する予定はない。
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- KDDIでは、春商戦対応の営業費用増加により、第4四半期に営業利益が減少することが一般的であったが、この傾向は変わらないのか。
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春は最大の商戦期であり、今期の第4四半期も第1~3四半期と比べて、営業費用が増加する傾向になると考えている。しかし、シンプルコースとフルサポートコースの比率次第ではあるが、営業利益が大きく減少することはないと考えている。
移動通信事業
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- 春商戦の状況を振り返って、夏以降の商戦戦略をどのように考えているのか。
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春商戦では、KCP+の導入が遅延したことに伴い、新端末の投入が全体的に遅れ、お客さまに一部を除いて、魅力的な端末を十分に提供できなかった。
KCP+も安定化しており、今後は端末の魅力も高まり、リカバーできる。
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- 携帯電話の契約者純増数で、6月にKDDIが最下位となった要因は、端末のラインナップがそろわなかったこと以外にもあるのか。
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移動通信事業の場合、端末の要因が一番大きい。端末をきちんと魅力化して、サービスも充実させているところである。
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- お客さまの約6割がシンプルコースを選択しているようだが、想定どおりの比率か。 今後もシンプルコースの比率は6割程度と想定しているのか。
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新シンプルプランは6月に導入したばかりであり、対象端末も限られている状況であるので、今後、お客さまがシンプルコースをお選びになる比率は増加すると想定しているが、具体的な数字については差し控える。
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- 端末の販売台数が昨年度から2割程度減少しているが、通期の見通しを変更していないのはなぜか。
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端末の販売状況は想定の範囲内であるため、通期の見通しは変更していない。
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- 販売台数の減少がメーカーや販売代理店に与える影響をどう考えているのか。
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メーカーと販売代理店では、影響が異なる。新シンプルプランの導入によって販売方法を変更したばかりであり、お客さまがどのような購入方法を選択するかによって影響が異なってくるので、状況を見極めたい。
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- 3.9Gのシステムについて、導入検討の進捗状況は。
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マーケットをみれば、LTE以外の選択肢はない状況だが、正式な発表のタイミングについては検討中である。
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- 3.9Gに移行する2011年まで、他社の携帯電話高速化にどのように対抗するのか。
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携帯電話の端末でどこまでの高速化を求められているのかを慎重に見極める必要がある。データ通信を利用するお客さまにとって重要なのは、ビット単価を下げることと考えており、KDDIとしては、今後もビット単価の低廉化を進めていく。
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- KCP+の海外展開を検討中とのことであったが、進捗状況は。
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海外のオペレータと協議しているが、採用が決定した段階で公表する。
iPhone
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- 日本でiPhoneが発売されたが、携帯業界に与える影響をどのように見ているのか。
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まずは、アップルに関心が高いお客さまが購入していると見ている。
ワンセグやおサイフケータイが搭載されていないなど、日本のお客さまがすべて満足できるものではない。また、お客さまが1台目として使用するのか、2台目需要となるのかも、明確ではない。一定の影響はあると考えているが、影響の大きさについては見極めが必要である。
そのほか
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- スマートフォンを開発中とのことであったが、進捗状況はどうなっているのか。
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開発は行なっているが、スマートフォンの市場そのものが大きく拡大している状況ではないので、市場の動向を見据えて、商品の内容と提供のタイミングを検討中である。
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- 総務省がMVNOの標準化プランを提示するように要請したが、KDDIの対応状況はどのようになっているのか。
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基本的にMVNOには対応していく方針に変更はない。ただし、MVNOは、各社毎に要求仕様が異なっており、各社に固有となるKDDIネットワークの改造が必要な場合は、その費用を負担していただく必要がある。