2013年7月 決算社長会見
日時 | 2013年7月30日 (火) 15:00~15:40 |
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場所 | KDDIホール |
発表案件 | 2014年3月期第1四半期決算発表について |
質疑応答
決算関連
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- プレゼンテーションに掲載されている連結営業利益の前年同期比較の増減要因のうち、「その他+267億円」の増加要因の内訳を教えて欲しい。
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パーソナルセグメントでは+140億円の増加。その内訳は、端末粗利益で+105億円、前年同期に発生した端末評価損が減少した分で+62億円、そこからその他のコストの増27億円を差し引きした結果。
パーソナル以外のセグメントでは、+127億円の増加。バリューセグメントで+17億円、ビジネスセグメントで+103億円、グローバルセグメントで+8億円、そこからその他のコスト増2億円を差し引きした結果となっている。
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- 連結業績の当期純利益に含まれているJ:COM連結化による段階取得差損の内容を教えて欲しい。
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4年前にJ:COM株式を取得した際と、今回取得したJ:COM株式の株式価格の差額を段階取得差損として計上している。
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- 段階取得差損は第1四半期で全て処理されていると考えてよいのか。
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第1四半期に計上している。
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- 付加価値ARPUの増加要因は。
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2つの要因があり、auスマートパスが多くのお客さまに浸透してきたことと、iOS向けauスマートパスの無料利用期間が4月末で終了したが、そのまま継続してご利用いただいたお客さまの残存率が9割程度と高かったことが要因。
昨年、auスマートパスの開始にあたっては先行してコストを投資したが、既に単年度黒字化していることから、今後も付加価値ARPUは増加傾向が続くと考えている。
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- 代理店に支払う手数料の最近の状況を教えて欲しい。
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代理店手数料の平均単価は、第1四半期では33,000円となっており、前年同期よりも7,000円増加しているが、これはワンタイムの費用である。
一方、毎月割は前年同期比で350円減少しており、毎月割による端末割引影響は、▲350円×24か月= ▲8,400円の割引額の削減効果が見込まれる。毎月割をコントロールし、全体で削減している。
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- 解約率が過去最低となったのは、auスマートバリューの効果に加えて、auスマートサポートの導入効果もあるのか。
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解約率低下にはauスマートバリューの効果があると見ているが、導入してまだ1年なので、絶対的な評価をするのはまだ早いと考えている。
auスマートバリューの加入/非加入で比較すると、モバイル側では加入者の解約率は非加入者の解約率の1/3、固定側でも1/3強と、加入者の解約率が非加入者に比べて相当低くなっている。
一方、auスマートサポートは、サービスを開始したばかりなので評価できる状況ではない。auスマートサポートで、多くのお客さまにスマートフォンを楽しんでいただける世界を作りたいと考えており、auスマートサポートで解約率を低下させたいとは考えていない。
2.5GHz帯の周波数割当て関連
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- 昨日、グループ会社のUQコミュニケーションズ (以下UQ) が2.5GHz帯の周波数の割当てについて認定を受けたことをどう評価するか。
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UQのこれまでの実績と、今回の開設計画が評価されたものと嬉しく思っている。
KDDIとしても、この周波数を使用して提供されるWiMAX 2+をスマートフォン等で活用していきたい。
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- WiMAX 2+をKDDIのスマートフォンで活用するとのことだが、FDD-LTEとTD-LTEをどのように棲み分けるのか。
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UQは2.5GHz帯の周波数でモバイルルータを提供していく。10月から110Mbps、年度末までには220Mbpsの通信速度のサービスを提供すると聞いている。
FDD-LTEとTD-LTEは実質的には全く同様の技術で、スマートフォンで使用する通信モデムも両方をサポートしているので、KDDIとしては、従来のWiMAXと同様に活用していくが、具体的な時期等については別途ご案内させていただく。
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- 2.5GHz帯の周波数の割当て認定を受けた意義は。
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UQから聞いている範囲という前提になるが、UQは既に400万強のお客さまがいるため、現在保有している周波数幅の中でお客さまを増やしていくと、ご利用いただける通信速度が低下していくことになってしまい、サービス面で厳しい状況になってしまうところであった。
今回、2.5GHz帯の周波数の割当てが認定されたことで、引き続き、高速なデータ通信をご利用いただいたまま、さらにお客さまのご契約を増やしていくことができる。
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- 現状のWiMAXサービスはどうなるのか。
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当面は、従来のWiMAXとWiMAX 2+の両方をサポートし、徐々にお客さまに新しい方式に移行していただく。
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- ソフトバンクが今回の認定に関して、天下りの件を指摘していることについてどう考えているのか。
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優秀な方に当社の人材として来ていただくことで、会社にとってはプラスになると考えている。
通信障害関連
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- 連続したネットワーク障害は業績に影響を与えたのか。
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実質的な影響はない。
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- お客さまへのお詫びはどのくらいの規模になったのか。
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お客さまにご迷惑をおかけしてしまった。現在は障害対策の実施や設備の増設を行っており、これからネットワークの信頼を取り戻していく。
お客さまへのお詫びについては、10億円に至らない規模である。
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- 障害対策の進捗はどのような状況か。
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6月10日の会見で、8月末までに障害の対策を完了する予定と説明させていただいたが、若干前倒しで進んでいる。同時に進めている障害に対する機能安全の対策も、前倒しで進んでいる。対策が完了したら、改めて説明させていただく。
その他
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- 消費税が増税された場合、携帯電話料金は値上げになるのか。
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政府も値上げを最終確定してはいないので、現時点では決めていない。
基本的にはそのまま転嫁する方向になると思うが、今後の状況を踏まえて、一番良い方法を考えたい。