2015年1月 決算社長会見

日時 2015年1月30日 (金) 15:00~16:00
場所 KDDIホール
発表案件 2015年3月期第3四半期決算発表について

決算関連

ドコモ光関連

  • NTTドコモ、ソフトバンクが発表した光回線とのセット割の影響と対抗策は。

    現実的には、それほど大きな影響がすぐに発生するとは思っていない。
    まだまだ、光卸しに関するルール (光回線の卸し提供のほか、テレビや電話などの付加サービスが卸しになった場合等) が整備できておらず、ガイドラインについてもパブリックコメントを行っている状況のため、当面は少し混乱が発生するとみている。電話番号の転用問題なども噂されている。
    一方、料金面で見ても当社のauスマートバリューの競争力上、簡単には追いつかれるとは思っていない。

    auスマートバリューを導入したのは3年前。検討を始めたのは、導入の1年ほど前で、当時NTTグループの光回線の競争力 (キャッシュバックなど) が強く、対抗策としてセット割を検討した。
    最も議論したのは、固定料金を割り引くか、モバイル料金を割り引くかの割引スキームについてであり、結果、モバイルの割引を行う結論に至った。
    料金理論的には成功した事例は無かったが、家庭内のシェアが上がるように一人一人に同額の割引 (1,410円) をするスキームとした。それが、ドコモ光セット割との差分となった。また、新料金におけるデータ定額プランについても、シェア型かギフト型で議論したが、auスマートバリュー導入時より、料金はユーザー一人一人をベースに考えてきたため、ギフト型を選択した。
    本日発表されたソフトバンクのセット割も当社と同様のスキームとなっており、データ利用量が低容量のプランではauがおトク、データ利用量が大容量のプランではソフトバンクがおトクになっている。
    我々のauスマートバリューは、シンプルで一人一人おトクな割引となっており、他社発表料金に対して十分対抗できると考えている。

  • NTTグループの光卸しに伴う競争は、既存顧客 (NTT東西) の獲得競争か新規顧客獲得競争のどちらになるとみているか。

    当初は、既存顧客の転用手続きをどこが獲得するかという固定回線中心の戦いになり、バンドルプラン (セット割) の戦いが並行して起こる。セット割の戦いについては、モバイル回線への影響も懸念されるが、シンプルに一人一人のご利用料金を割り引くauスマートバリューで優位に戦いが進められるとみている。

その他

  • ソフトバンクグループが4社を合併すると発表したがどのように考えているか。

    今の競争環境ルールは1985年に制定された。NTTグループのモバイルと固定の分野は、今回卸しという形で境がはっきりしなくなってしまった。業界としては新たなフェーズに入る時期と捉えている。周波数についても、総務省においてグループという概念が生まれている。そういった環境の変化を感じられ、合併という判断をされたと思う。
    我々も今年は通信業界の変化が起きる年になると考え、外をみて今後も事業を展開していきたいと考えている。

  • 春闘について。賃上げの予定はあるか。

    労働組合から具体的な要求を受けてから考えたい。

このページを印刷する
文字サイズの変更

KDDI IRの最新情報を配信します。