現実的には、それほど大きな影響がすぐに発生するとは思っていない。
まだまだ、光卸しに関するルール (光回線の卸し提供のほか、テレビや電話などの付加サービスが卸しになった場合等) が整備できておらず、ガイドラインについてもパブリックコメントを行っている状況のため、当面は少し混乱が発生するとみている。電話番号の転用問題なども噂されている。
一方、料金面で見ても当社のauスマートバリューの競争力上、簡単には追いつかれるとは思っていない。
auスマートバリューを導入したのは3年前。検討を始めたのは、導入の1年ほど前で、当時NTTグループの光回線の競争力 (キャッシュバックなど) が強く、対抗策としてセット割を検討した。
最も議論したのは、固定料金を割り引くか、モバイル料金を割り引くかの割引スキームについてであり、結果、モバイルの割引を行う結論に至った。
料金理論的には成功した事例は無かったが、家庭内のシェアが上がるように一人一人に同額の割引 (1,410円) をするスキームとした。それが、ドコモ光セット割との差分となった。また、新料金におけるデータ定額プランについても、シェア型かギフト型で議論したが、auスマートバリュー導入時より、料金はユーザー一人一人をベースに考えてきたため、ギフト型を選択した。
本日発表されたソフトバンクのセット割も当社と同様のスキームとなっており、データ利用量が低容量のプランではauがおトク、データ利用量が大容量のプランではソフトバンクがおトクになっている。
我々のauスマートバリューは、シンプルで一人一人おトクな割引となっており、他社発表料金に対して十分対抗できると考えている。