2016年2月 決算社長会見
日時 | 2016年2月9日 (火) 16:30~17:30 |
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場所 | KDDIホール |
発表案件 | 2016年3月期第3四半期決算発表について |
質疑応答
決算
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- 3Qまでの営業利益は、通期の業績予想に対する進捗率が82%と良いにも関わらず、業績予想を変えない理由は。
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今期を含めた3期連続営業利益の2ケタ増益は達成できると思うが、2月以降市場が急激に変わっており、1GBプランも出したため、現時点で幅について読み切れないことから、今回は修正しなかった。
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- 3Qだけみると営業利益が前年を下回っており、販促費が増加しているようにみえるが、減益の要因は。
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プレゼンテーション資料23ページの通り、前期の3Qは日本基準よりIFRSの方が232億円、営業利益が大きくなる。理由は3点あり、減価償却方法の変更等による影響が、1Q及び2Qと比べて、マイナス幅が大幅に縮小したこと、iPhone6が多く売れ2Qに比べ3Qの在庫が減少したことによる物流在庫評価減と市中在庫のコミッション見積計上額の影響で営業利益を押し上げていること、その他、海外子会社の収益影響により、前期3QのIFRS営業利益が同期日本基準の営業利益と比べ大幅増益となったことから、3Q比較では減益にみえている。販売奨励金については、3QはMNPにおける市場が活性化しているためコストが出ているが、一方で毎月割の水準を対前年同期比で抑制した結果、売上面でのARPUはプラスにコントロールできており、良好なオペレーションであったと考えている。3Q減益は、前期のIFRSの影響とみてほしい。通期での利益進捗では順調に伸びている。
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- auの純増数が前年同期比で下がっていることに対する影響は。
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前年同期比で若干減っているのは、スマートフォンシフトが落ち着いていること、MNP流動が減っていることから、この程度の水準ではないかというのが本音。タブレットなどスマホ以外では順調な純増傾向となった。
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- 低料金プラン、過度な販売奨励金の抑制など、政府の新たな一連の施策に対し、収支のバランスをどのようにみているか。
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1GBプランは3月から開始の為、今期の業績にはほとんど影響はない。来期については足元の市場動向も変わるためその点も踏まえなければならず、現時点では何とも申し上げられない。
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- auでんきの受付状況は。
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まだ受付が始まったばかりの為、これからと考えているが、内部計画通りの数値である。今のところの開示は控えたい。
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- 新たな成長ステージに向けた取り組みについて、新しいキーワードはあるか。
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今期で3年間の中期計画が終わるため、本年5月の本決算発表時にこういうことを目指すというものを話させていただく。もう少しお時間いただきたい。
自己株式取得
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- 自己株式取得後の株はどうするのか。
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現時点では、具体的に消却を考えているわけではない。来期を初年度とする新中期計画における資本政策については、本年5月の本決算発表時にコメントさせていただきたい。
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- 京セラ社の保有する株式から一部売却とあるが、筆頭株主ではなくなるくらいのレベル感か。
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総額500億円の自社株買いのため、心配されるようなことはないと理解している。
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- 自社株買いは京セラ社が売却するのを引き受けるということか。京セラ社はKDDI株の保有方針について何と言っているのか。
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資料に記載の通り京セラ社から売却する意向があったことが今回の自社株買いのきっかけだが、京セラ社の売却分以外の自社株買いも考慮しているのでポジティブにとらえてほしい。今後京セラ社がどうするかについては、当社のことではないため、なんとも言い難い。
総務省タスクフォース
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- 実質0円販売の是正に対し、総務省が覆面調査や匿名での情報窓口を設けることについてどう受け止めているか。
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1月末に総務省に「店頭における端末値引きをわかりやすく表示すること」、「端末値引きや毎月割、販売奨励金も含め適正化を図る」という内容で、いわゆる実質0円にならないように取り組むことを報告しているため、2月以降店頭も変わっていくと思っている。覆面調査をされることについてはコメントを控えたい。我々は粛々とやっていく。
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- 1GBプランはどのくらいの人が利用すると考えているか。
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本プランは行政からの要請でつくったこともあり、マーケットでどれくらい出るかは想像がつかない。我々としてはauスマートバリューをセットすることでフィーチャーフォンからスマートフォンへの移行促進につながれば良いと考えている。
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- 2月になり端末0円販売がなくなっていることに対する影響は。
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来店者数も大幅に減っているため、数字にも相当影響が出るのではないかと考えている。
1月末までの駆け込み需要の影響が落ち着いた後にどうなるかは現時点で想定は難しい。
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- 1GBプランや端末料金値下げの影響、端末販売奨励金をどうするかなどを踏まえた来期の環境認識は。
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来期については計画策定中の為、何とも申し上げられない。来期の考え方については、5月の本決算発表を待っていただきたい。
その他
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- 長期金利のマイナスについては、どのようなビジネス影響があるか。
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業績には大きな影響は出ないと思っているが、今後の動向を注視していきたい。
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- 円高株安が進み市場が荒れているがどのように考えているか。
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当社は内需主導型の産業のため、株価全体が落ち着けば、当社株価も落ち着くのではないかと思っている。