サステナビリティファイナンス 2025年3月期

はじめに

KDDI(以下、「当社」)は、「豊かなコミュニケーション社会の発展に貢献する」という企業理念の実現のために、社会インフラを担う通信事業者として、24時間365日いかなる状況でも、安定した通信サービスを提供し続けるという重要な社会的使命を担っています。また当社の事業は、電波をはじめ国民共有の財産を使わせていただくことで成り立っています。だからこそ、より高いレベルでの社会的責任を果たすことが求められています。
こうした認識のもと、2022年5月、事業環境の変化に迅速に対応しながら経済発展と社会課題の解決を両立するレジリエントな未来社会に向けて、「KDDI VISION 2030」を掲げ、「中期経営戦略(2022-2024年度)」を公表しました。その後、データや生成AIによるデジタル社会インフラの進展など、社会全体を取り巻く急速な環境変化に対応するため、2024年5月、中期経営戦略の期間を1年延長するとともに、事業戦略を「新サテライトグロース戦略」としてアップデートしました。
また、当社グループは、マテリアリティ再選定プロセスにおいて機関投資家などの外部ステークホルダーへのヒアリングや対話を行い、ダブルマテリアリティの考えに基づき、長期的な視点で社会課題と当社グループの経営の重要度を総合的に網羅した重要課題(マテリアリティ)を策定しております。
当社は、重要課題(マテリアリティ)のうち、「通信を核としたイノベーションの推進」、「カーボンニュートラルの実現」などに向けた取り組みを推進するための資金調達の枠組みとして、サステナビリティファイナンス・フレームワークを策定しました。
当社は、企業理念に謳われた使命を果たすため、私たちが持つべき考え方・価値観、行動規範を示した「KDDIフィロソフィ」を実践し、すべてのステークホルダーの皆さまから愛され、信頼される企業を目指し、社会課題の解決を実現してまいります。

KDDI VISION 2030および中期経営戦略の位置づけ

当社は、事業環境が大きく変化する中、ありたい未来社会を実現するため、「KDDI VISION 2030:『つなぐチカラ』を進化させ、誰もが思いを実現できる社会をつくる。」を掲げております。2030年には、あらゆる産業や生活シーンで付加価値を提供できる存在、「社会を支えるプラットフォーマー」を目指します。
これまでは、「通信とライフデザインの融合」により、スマートフォンを中心に非通信分野の成長領域を拡大してきました。今後、2030年を見据え「5Gとデータ・生成AIを中核とした通信・付加価値領域の更なる成長」を推進していきます。
中期経営戦略の位置づけとして、まず、長期的な視点で、社会課題とKDDIグループの経営の重要度を総合的に網羅した「重要課題(マテリアリティ)」を策定しました。これをふまえ、サステナビリティ経営を根幹に置き、事業戦略とそれを支える経営基盤の強化を推進していきます。

サステナビリティ経営

当社グループの中期経営戦略では、パートナーの皆様とともに社会の持続的成長と企業価値の向上を目指すサステナビリティ経営を根幹に置き、社会の成長が次の当社の事業戦略に活かされ、そして再び社会に還元される好循環を目指します。

サステナビリティ経営 イメージ図

重要課題(マテリアリティ)と提供価値

当社グループは、事業戦略である新サテライトグロース戦略の推進と、それを支える経営基盤の強化により、パートナーの皆様とともに社会の持続的成長と企業価値の向上を目指します。また、長期的な視点で社会課題と当社グループの経営の重要度を総合的に網羅した重要課題(マテリアリティ)を策定しました。

6つの重要課題(マテリアリティ)

新サテライトグロース戦略

新サテライトグロース戦略では5G通信をベースとし、データドリブンの実践と生成AIの社会実装を進めるコア事業を中心に、これと連携して当社の成長を牽引する事業領域「Orbit1(DX/金融/エネルギー)」と、新たな成長に挑戦する事業領域「Orbit2(モビリティ/宇宙/ヘルスケア/Web3・メタバース/スポーツ・エンタメ)」に取り組み、さらなる事業拡大を推進します。
また、新サテライトグロース戦略の推進とあわせて、「To Global グローバルへの拡大」「With Life もっとお客さまに身近な会社へ」「For Future 未来人財・スタートアップ育成」をテーマに未来への取り組みを進めることで、「KDDI VISION 2030」の実現を目指します。

新サテライトグロース戦略イメージ図

1. コア事業

5G通信をベースとし、データドリブンの実践と生成AIの社会実装を進めるコア事業を中心にさらなる事業拡大を目指します。

2. Orbit1(DX/金融/エネルギー)

DX/金融/エネルギーの3領域を「Orbit1」と定義し、通信のお客さま接点を基盤にパートナーとの連携や通信事業とのシナジー最大化に取り組み、新しい価値を提供することで成長を加速していきます。

  • (1)

    DX(デジタル・トランスフォーメーション)

    • 「KDDI BUSINESS」の法人事業において、AIが溶け込む時代のビジネスプラットフォーム「WAKONX(ワコンクロス)」を立ち上げるなど、事業領域とお客さま接点を拡大していきます。
    • 「WAKONX」では、社会のDX加速に不可欠なAI・データ基盤・ネットワーク・運用保守をワンストップで提供することで、社会課題・業界課題の解決や日本企業の事業成長を加速していきます。
  • (2)

    金融

    • 金融の各サービスの拡充と、通信とのシナジーを最大化することで、お客さま接点の拡大とさらなる事業成長を目指していきます。
  • (3)

    エネルギー

    • 通信とのシナジーを最大化することで事業成長を加速し、お客さま接点を拡大していきます。
    • 脱炭素関連事業を拡大し、カーボンニュートラルへの貢献と事業成長を両立させます。

3. Orbit2(モビリティ/宇宙/ヘルスケア/Web3・メタバース/スポーツ・エンタメ)

従来のLX(Life Transformation)領域を、「モビリティを中心としたIoT社会への対応」「新技術への対応」「消費多様化への対応」の観点から5領域に定義し、当社の強みである通信や新技術を活用するとともにパートナリングによってお客さまのライフスタイルの変革に挑戦することで、さらなる事業拡大を目指します。

  • (1)

    モビリティ

    • 提供エリア拡張による事業拡大と未来のモビリティ制御基盤の社会実装に注力します。
  • (2)

    宇宙

    • SpaceXとのパートナリングの深化により衛星通信の提供機能を拡張し、「空が見えれば、どこでもつながる」体験の実現を目指します。
  • (3)

    ヘルスケア

    • 個人の健康・医療体験を高めるサービスの拡充や、医療DXで病院業務の効率化を支援します。
  • (4)

    Web3・メタバース

    • 法人ニーズへの対応により事業拡大を目指すとともに、個人向けにはクリエイター支援による集客力強化にも注力します。
  • (5)

    スポーツ・エンタメ

    • スマートフォンでの動画視聴が普及した時代の変化に対応し、パートナー連携によるコンテンツ視聴の促進や新技術によるコンテンツの魅力化を行っていきます。

4. 未来への取り組み

新サテライトグロース戦略の推進を通じ、未来に向けてより身近で多様なサービスを国内およびグローバルに提供し、社会の持続的成長につながる取り組みを行っていきます。これにより、KDDI VISION 2030に掲げる「誰もが思いを実現できる社会をつくる」ことを目指していきます。

  • (1)

    To Global(グローバルへの拡大)

    • モンゴルやミャンマーなどの既存進出国でのコンシューマ事業展開や、グローバルパートナーとの事業共創により、グローバル事業の確立と社会課題解決を目指します。
    • 生成AIの活用によりトラフィックが大きく増加することが見込まれるため、データセンターの新都市進出と既存センター拡張でインフラを支えます。
  • (2)

    With Life(もっとお客さまに身近な会社へ)

    • ローソン協業による顧客接点の拡大や、JCOM、ctc、沖縄セルラー電話など地域に根差したグループ会社と一丸となって地域DXを推進することで、地域のデジタル化に貢献します。
  • (3)

    For Future(未来人財・スタートアップ育成)

    • 子ども向け教育の拡充や未来人財育成により、社会の持続的成長を支える人財育成に貢献します。
    • スタートアップとのビジネス共創や、スタートアップをKDDI のアセット活用で育成しIPOを目指す「スイングバイIPO」を推進し、スタートアップとともに成長を目指していきます。

サステナビリティファイナンス・フレームワーク策定の背景

当社グループは、「KDDI VISION 2030」に掲げる“「つなぐチカラ」を進化させ、誰もが思いを実現できる社会をつくる。”ため、同取り組みについて、幅広くステークホルダーの皆さまに周知するとともに、資金調達面からも推進するべく、サステナビリティファイナンス・フレームワークを策定しました。

サステナビリティファイナンス・フレームワーク(2024年11月)

当社のサステナビリティファイナンス・フレームワーク(以下、「本フレームワーク」)は、国際資本市場協会(ICMA)の「グリーンボンド原則(GBP)2021」、「ソーシャルボンド原則(SBP)2023」および「サステナビリティボンド・ガイドライン(SBG)2021」、ローンマーケットアソシエーション(LMA)、アジア太平洋地域ローンマーケットアソシエーション(APLMA)およびローン・シンジケーション&トレーディング・アソシエーション(LSTA)の「グリーンローン原則(GLP)2023」および「ソーシャルローン原則(SLP)2023」、環境省の「グリーンボンドガイドライン(2024年版)」および「グリーンローンガイドライン(2024年版)」並びに金融庁の「ソーシャルボンドガイドライン(2021年版)」に基づいて策定され、以下の4つの項目について定めています。

  • 調達資金の使途
  • プロジェクトの評価および選定のプロセス
  • 調達資金の管理
  • レポーティング

本フレームワークは、以下の3種類のファイナンス(これらを個別に又は総称して「サステナビリティファイナンスなど」といいます。)を対象とします。

種別 内容
グリーンファイナンス グリーン適格プロジェクトのみを資金使途とするファイナンス
ソーシャルファイナンス ソーシャル適格プロジェクトのみを資金使途とするファイナンス
サステナビリティファイナンス グリーン適格プロジェクトおよびソーシャル適格プロジェクトの双方を資金使途とするファイナンス
調達資金の使途

サステナビリティファイナンスなどによる調達資金は、当社の中期経営戦略におけるサステナビリティ経営を推進するための取り組みとして、「新サテライトグロース戦略」および「経営基盤強化」に合致した以下の適格プロジェクトに充当する予定です。
具体的には、「新サテライトグロース戦略」のコア事業である「5G通信」のほか、Orbit1である「DX」、「エネルギー」、Orbit2である「モビリティ」、「宇宙」などに関連した適格プロジェクトに係る新規支出又は既存支出へのリファイナンスに充当する予定です。これにより、「通信を核としたイノベーションの推進」、「カーボンニュートラルの実現」など、当社マテリアリティを実現し、パートナーの皆様とともに社会の持続的成長と企業価値の向上を目指します。
なお、資金使途がリファイナンスである場合は、サステナビリティファイナンスなどの実行から遡って36カ月以内に実施した適格プロジェクトへの支出に限ります。

【グリーン・ソーシャル適格プロジェクト】

適格プロジェクト 適格プロジェクトの概要 ICMA適格事業カテゴリ
(対象となる人々)
5G関連投資

5Gに関連する取り組みにおける以下のプロジェクトに充当します。

  • 5Gに係る設備投資および研究開発

日本政府が提唱するデジタル実装を通じた地方活性化を推進する「デジタル田園都市国家構想」では、2030年度までの5Gの人口カバー率99%達成が掲げられています。当社は、5Gの浸透であらゆるシーンに通信が「溶け込む」ことで新たな価値が生まれる時代の到来を予測しており、5Gエリア構築により様々な社会課題に貢献します。加えて、新サテライトグロース戦略に基づき、「ネットワーク」、「セキュリティ」、「空間認識・画像解析」、「AI」、「LXテクノロジー」などの分野における社会課題の解決に資する研究開発を推進しています。
また、5Gの特徴の一つである高速・大容量化により、データ通信時のエネルギー効率は向上する一方、エネルギー消費の増加が見込まれます。当社では、従来の通信技術と比較してエネルギー効率を大幅に改善する機器の設置や再生可能エネルギーの導入などにより、カーボンニュートラルの実現を目指します。

【手ごろな価格の基本的インフラ設備】
(日本全国の方々)

【必要不可欠なサービスへのアクセス】
(教育サービスへのアクセスに制限がある地域の子供・学生、医療サービスへのアクセスに制限がある地域の高齢者・患者)

【社会経済的向上とエンパワーメント】
(地理的な場所に制限されない働き方を必要としている方々)

Green

【エネルギー効率】

【ソーシャル適格プロジェクト】

適格プロジェクト 適格プロジェクトの概要 ICMA適格事業カテゴリ
(対象となる人々)
レジリエントなインフラ構築
(BCP対応)

24時間365日いかなる状況においても安定かつ強靭な高品質の通信環境を提供し続けるために以下のプロジェクトに充当します。

  • 以下に係る設備投資
    可搬型基地局
    車載型基地局
    船舶型基地局
    非常用電源設備
    基地局バッテリー長時間化
    移動電源車
    非常用発電機
    備蓄燃料など
【手ごろな価格の基本的インフラ設備】
(自然災害の罹災者を含むその他の弱者グループの方々)
宇宙通信

山間部などの通信環境の整備が困難であった地域でauの携帯電話の通信環境を整備するために以下のプロジェクトに充当します。

  • au基地局のバックホール回線および衛星直接通信などの衛星通信サービスに係る設備投資
【手ごろな価格の基本的インフラ設備】
(ブロードバンドゼロエリアで働く方、お住いの方々)
ドローン

多くの産業領域における人手不足や労働者の労働安全確保、リアルタイムでの情報把握を可能にする以下のプロジェクトに充当します。

  • 産業用ドローン利活用に係る設備投資
【手ごろな価格の基本的インフラ設備】
(過疎地・山間部で働く方々)

【グリーン適格プロジェクト】

適格プロジェクト 適格プロジェクトの概要 ICMA適格事業カテゴリ
2030年KDDIグループのカーボンニュートラル化に向けた取り組み推進 5G関連投資(該当項目へジャンプします※1 【エネルギー効率】

通信局舎・データセンター・携帯電話基地局の消費電力削減

通信局舎・データセンターの消費電力削減に貢献する以下のプロジェクトに充当します。

  • 原則、PUE (Power Usage Effectiveness) 1.5以下を満たすエネルギー効率が高いデータセンターに係る設備投資
  • データセンターにおける省エネ、サーバ冷却に係る設備投資および研究開発
  • データセンター利用状況に応じた空調効率の最適化に係る研究開発
  • 通信局舎における省電力技術の導入に係る設備投資および研究開発

携帯電話基地局の消費電力削減に貢献する以下のプロジェクトに充当します。

  • 携帯電話基地局における省電力技術の導入に係る設備投資および研究開発
  • 携帯電話基地局への太陽光発電設備導入に係る設備投資
再生可能エネルギーの開発

再生可能エネルギー

KDDIグループのカーボンニュートラル実現、追加性ある再生可能エネルギーの拡大、電力の安定供給に貢献する、以下のプロジェクトに充当します。

  • 太陽光を中心とした再生可能エネルギーの開発、蓄電池の投資
【再生可能エネルギー】
  • ※1)
    「5G関連投資」のプロジェクト詳細については、前述「【グリーン・ソーシャル適格プロジェクト】」を参照してください。
プロジェクトの評価および選定のプロセス

選定プロセス

当社財務・税務部およびサステナビリティ企画部は、「KDDI VISION 2030」、マテリアリティ、中期経営戦略に基づいて候補となるプロジェクトを特定し、適格プロジェクトへの適合性について、特定した社会課題に対して対象となる人々への社会的効果をもたらすことを確認し、評価・選定しています。
対象となるプロジェクトを資金使途としたサステナビリティファイナンスなどによる調達は、当社財務・税務部およびサステナビリティ企画部を担当する役員が最終決定を行います。

適格プロジェクトが環境・社会に与えるネガティブな影響とその対処方法

事業の実施にあたって、当社はプロジェクトの実行および事業期間のすべてにおいて環境関連法令および当該地域との協定を遵守するほか、社会倫理に適合した誠実な行動を取るために、国連グローバル・コンパクトの定める4分野(人権、労働、環境、腐敗防止)10原則に従います。

調達資金の管理

サステナビリティファイナンスなどによる調達資金は、当社財務・税務部が適格プロジェクトへの充当状況を関連部署と共有した上で管理します。また、当社財務・税務部は、サステナビリティファイナンスなどの調達額と同額が適格プロジェクトに充当されるよう、四半期毎に内部会計システムを用いて追跡管理します。なお、未充当資金については、現金又は現金同等物にて管理する予定です。
サステナビリティファイナンスなどによる調達資金は、当該サステナビリティファイナンスなどの実行から概ね36カ月以内にその全額を充当する予定です。

レポーティング

サステナビリティファイナンスなどによる調達資金の充当状況、環境改善効果および社会的便益として当社が定めた内容について、守秘義務の範囲内かつ合理的に実行可能な限りにおいて、当社ウェブサイト上に開示します。

  • [1]

    資金充当状況レポーティング

    サステナビリティファイナンスなどによる調達資金が全額充当されるまで、年1回、以下の項目について開示します。

    • 適格プロジェクトカテゴリ毎の充当状況(充当額)および未充当額
    • 新規ファイナンスとリファイナンスの割合
    • 未充当額がある場合はその充当方針
  • [2]

    インパクト・レポーティング

    サステナビリティファイナンスなどの残高がある限り、年1回、以下の項目について開示します。

    適格プロジェクト 環境改善効果/社会的便益に係るレポーティング項目

    5G関連投資
    • 5G構築エリア(商業地域、鉄道・新幹線、高速道路など)
    • 5G契約浸透率
    • 当社5Gネットワークを利用する、日本における社会的課題解決に向けた取り組み状況(該当項目へジャンプします※1

    レジリエントなインフラ構築
    (BCP対応)
    • 可搬型基地局、移動電源車、非常用発電機などの導入事例

    宇宙通信
    • 衛星通信サービスを活用したau基地局の導入事例

    ドローン
    • 監視、点検、物流、測量などの導入事例(実証実験を含む)
    Green
    2030年KDDIグループのカーボンニュートラル化に向けた取り組み推進
    (5G関連投資を含む)
    • 温室効果ガス排出量(t-CO2
    • 電力使用量(MWh)
    • 再生可能エネルギー電力消費量(MWh)
    • 省エネ施策の導入事例
    Green
    再生可能エネルギーの開発
    • 再生可能エネルギー電力消費量(MWh)
    • ※1)
      サステナビリティファイナンスなどの償還又は完済までに少なくとも一度開示します。

R&I セカンドオピニオン

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