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KDDI: ユビキタス・ソリューション・カンパニー

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ニュースリリース
2006年
IPv6を用い、「在宅ケア支援サービス」の高度化を実証
〜総務省「IPv6移行実証実験」に参画し、旭川市消防本部において実証実験〜

KDDI株式会社
富士通株式会社

2006年2月15日

KDDI株式会社 (本社: 東京都千代田区、代表取締役社長兼会長: 小野寺 正、以下、KDDI)、および富士通株式会社 (本社: 東京都港区、代表取締役社長: 黒川 博昭、以下、富士通) はこのたび、総務省が実施する「IPv6移行実証実験」(注1) に参画し、旭川市消防本部様のご協力の下、次世代インターネット規格であるIPv6 (注2) を用いた在宅ケア支援サービスの高度化に向けた実証実験を実施しました。
なお、両社は総務省北海道総合通信局が2月22日 (水曜日) に主催する実証実験公開イベントにおいて、本プロジェクトの取り組み、および成果を公開いたします。

注1)  IPv6移行実証実験:
インターネットのIPv6への円滑な移行に向けて、具体的な利用形態に応じたIPv6の有効性並びにIPv4からIPv6への移行方法などの検証をおこなうことを目的とし、総務省、大学、企業などが協力して実施する実証実験。

注2)  IPv6:
Internet Protocol version 6の略。インターネットの基盤となる通信プロトコル「IPプロトコル」の次世代バージョン。増加するインターネットの使用者に対応するため、現在のIP (IPv4) に代わるものとしてIETF (Internet Engineering Task Force) 内のIPNGワークグループで準備が進められてきた。IPv6には、IPアドレスの128ビット化 (IPv4は32ビット)、パケットヘッダの簡素化、セキュリティ機能(IPsec)の追加などが盛り込まれている。

図: 在宅ケア支援サービス実証実験システム構成
IPv6はユビキタス社会の実現に貢献する技術として大きく期待されており、総務省ではインターネット基盤全体におけるIPv4からIPv6への円滑な移行を実現すべく、2003年度より本実証実験を推進しています。KDDIおよび富士通は、旭川市消防本部様のご協力の下、IPv6を利用した情報送受信をおこない、利用者宅への健康相談、健康管理をおこなうサービスモデルや、在宅ケア端末を遠隔制御する遠隔制御サービス、携帯電話を用いた状況把握サービスなどの実証実験を1月10日 (火曜日) から2月10日 (金曜日) の期間で実施しました。

●実証実験の概要
(1)  実験期間
2006年1月10日 (火曜日) から2月10日 (金曜日)

(2)  実証内容
在宅ケア支援サービス利用者宅への健康相談や健康管理をおこなうサービスモデルの実証
健康相談が必要なお宅に対し在宅ケア端末を設置し、ブロードバンド回線を用いてIPv6の双方向通信を利用したTV電話、バイタルチェック (血圧、体温など) をおこない、消防本部センターにいる保健師からの健康サポートをおこないました。
緊急時に遠隔から在宅ケア支援サービス利用者宅の在宅ケア端末制御をおこなうサービスモデルの実証
緊急時に利用者宅から通報を受けた際に、IPv6の双方向通信と暗号通信技術を用いて、消防本部センターから遠隔で、利用者宅に設置された在宅ケア端末を自動電源投入し、接続されたカメラを通じて利用者宅の様子を確認する実験をおこないました。
携帯電話を用いた状況把握をおこなうサービスモデルの実証
担当の保健師が外出している際に、在宅ケア端末を設置されたお宅のサポートがおこなえるように、IPv6の双方向通信を用いて、在宅ケア端末で測定したバイタルデータを携帯電話で参照できる仕組みを実現しました。

今回のIPv6の利用技術
IPv6のグローバルアドレス (注3) を用いることで、利用者宅に設置した在宅ケア端末1台1台に固定のIPアドレスを付与し、消防本部センターから在宅ケア端末を特定しアクセスをすることができました。また将来、煙センサー、カメラなど消防本部センターから管理する端末が増えた際も、アドレスの多さを利用して拡張することができます。
IPv4のネットワークの上に、通信装置を用いて暗号化された仮想トンネルを設定することで、通常のインターネット上でもIPv6で通信を利用できるようにしました。これにより、IPv6の豊富なアドレスは利用する端末全てに付与できるので、アドレスによる個々の端末の特定が可能となり、同端末が接続されているネットワークの仮想トンネルを管理することで、許可された端末以外からの不正なアクセスの防止を実現しました。

なお、今回の実証実験については、「在宅ケア支援サービスIPv6移行実証実験公開イベント」(主催: 総務省北海道総合通信局 場所: 旭川市消防本部会議室 北海道旭川市7条通10丁目 日時: 2006年2月22日 午前10時から12時) を開催いたします。

注3)  グローバルアドレス:
インターネット上の機器に一意に割り当てられたアドレス。


●実験協力団体様
旭川市消防本部、旭川市婦人防火クラブ連合会、旭川市消防団女性分団、
防災ボランティアFSL、旭川市スーパーエイジ防火クラブ連合会

●関連Webサイト

●商標について
記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。

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