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日本〜ロシア間光海底ケーブルネットワークの建設保守協定締結について
No. 2006-271
KDDIは、このほど、ロシア最大の長距離通信事業者であるRostelecom (本社: モスクワ、社長: ドミトリー・エローヒン、以下ロステレコム) と、日本〜ロシア間光海底ケーブル (Russia-Japan Cable Network、以下RJCN) の建設保守協定を締結しました。本協定に基づき、両社はRJCNを共同建設します。
RJCNは、日本〜ロシア間では初めての大容量 (640Gbps) 光海底ケーブルネットワークで、2007年度第4四半期 (2008年1〜3月) の運用開始を予定しています。南北ルートそれぞれのケーブル長が約900kmの2ルート構成で、一方に障害が起こっても瞬時に自動復旧するセルフ・ヒーリング機能を有した信頼性の高いケーブルシステムです。
KDDIは、現在唯一の日本〜ロシア間直通伝送路であるR-J-K (ロシア - 日本 - 韓国) ケーブルを、ロステレコム等国際通信事業者と1995年に共同建設し、ロシアとの様々な通信ニーズに対応してきました。しかし、近年、日本〜ロシア間通信のみならず、ロシアを経由した低遅延・大容量の日本〜欧州間通信の需要が急速に高まったため、KDDIとロステレコムは、日本〜ロシア間直通の大容量光海底ケーブルの建設に合意したものです。RJCNの完成により、日本〜ロシア間の伝送容量は既存回線と比較して約1000倍まで拡張することが可能となります。また、KDDIは、これまで長年培ってきたロステレコムとの強固な協力関係を元に、RJCNと、ロステレコムが所有する大容量のロシア横断光波長多重ネットワーク (Transit Europe Asia: TEA) をシームレスに接続し、日本〜欧州間を最短ルートで結びます。本ルートは、伝送遅延200msec以下の低遅延を実現し、ディーリング等のリアルタイム双方向通信、IPv6アプリケーション、大容量コンテンツの高速伝送など、低遅延が厳しく要求される通信に最適なルートです。
日欧間通信については、ロシア経由、太平洋・大西洋経由、インド洋経由等様々な伝送ルートがご利用いただけますが、最も低遅延なロシア経由ルートの大容量化により、KDDIは、これまで以上に高品質で信頼性の高い通信サービスを提供していきます。
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