(1) |
今回の実験では、異なる特徴を持つ4種類のヒト由来の細胞 (子供由来の比較的若い細胞を含む) および哺乳類の細胞1種類を用いて、がん化に関連する様々な指標を分析評価しました。
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(2) |
同時に細胞内で働いている約20,000個の遺伝子全てについて解析評価することで電 波の生体への影響を幅広く検討しました。
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(3) |
従来の電波発射装置に比べて10倍を超える細胞数を同時に曝露 (ばくろ) できる電波発射装置を用いており、世界的にも類の無い網羅的な実験を実施したといえるものです。
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(4) |
実験で評価した電波の強さは、携帯電話基地局の電波の防護指針値と同レベルから10倍に相当する強度としました。通常、携帯電話サービスで運用している基地局電波の強さは、本実験で設定した電波の強さと比較して非常に低いものであり、従来から生体への影響を心配する必要はないと考えられておりました。
表. 本実験結果に関する対外発表状況
検討項目 |
発表先 |
細胞の増殖率 |
BEMS国際会議 (2003年) |
BEMS論文 (査読結果待ち) |
遺伝子の働き |
BEMS国際会議 (2004年、2005年) |
BEMS論文 (査読結果待ち) |
DNA鎖切断 |
BEMS国際会議 (2004年、2005年) |
BEMS論文 (2006年掲載1件) |
形質転換 (細胞のがん化作用) |
BEMS国際会議 (2006年) |
BEMS論文 (査読結果待ち) |
情報伝達 (ストレスや細胞死への作用評価) |
BEMS国際会議 (2006年) |
BEMS論文 (2006年掲載2件) |
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※ |
BEMS: Bioelectromagnetics (学会)
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BEMS会議では物理、工学、生物学、医学など、多方面の分野から電磁界の生体影響について研究発表および議論がなされています。
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