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モバイルWiMAX事業企画会社の設立について〈別紙2〉
モバイルWiMAXの実証実験概要
KDDIは、国内で初めて、IEEE802.16e標準に準拠したモバイルWiMAXの実験システムを開発し、2005年5月から大阪市中心部において、同システムの性能評価などを目的とした実証実験を実施しました。
本実験では、それまで未知数であったモバイルWiMAXシステムの移動環境における実効的な通信速度、基地局間の高速ハンドオーバなどの基本的な性能や機能の評価を行い、モバイルWiMAXが市街地環境でも実用性が高いことを確認するとともに、2006年2月には、この成果を国内外の電気通信関係者、学術関係者、報道関係者に公開しました。
2006年の後半には、複数の端末を同時に利用した際の性能や、周波数効率を高めるマルチアンテナ (注) などの検証を進めるとともに、広帯域無線通信で課題とされる、送信機の歪み特性の改善と効率化に取り組み、世界最高の電力効率 (総合電力効率30%) を達成することで、基地局設備の小型化・省電力化を図りました。
KDDIは、このように、他社に先行して技術開発を行って実験情報を公開し、国内におけるモバイルWiMAXに対する関心やベンダー各社の開発意欲を高めるとともに、IEEE802.16e標準化やWiMAXフォーラムでの実装仕様の提案活動に、実験結果を積極的にフィードバックすることによって、モバイル WiMAXの技術開発や発展に大きな貢献を果たしています。
注) マルチアンテナ技術 |
複数のアンテナを用いて、無線伝送速度を安定化又は倍化するMIMO (Multi Input Multi Output) 技術のほか、複数のアンテナアレーを組み合わせて希望する方位に電波のビームを向けるビームフォーミング技術と、同技術を利用した空間多重技術。
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