No. 2008-243
2008年9月29日
KDDIは、今後拡大が見込まれるデータセントリック (情報資産集中化) の多様なニーズに対応する、次期法人向けネットワークサービス「KDDI Wide Area Virtual Switch」を、2009年夏以降、提供開始します。
昨今、企業の情報資産に対する管理強化・保護の必要性が高まっていることから、情報資産を一元集中化させるデータセントリックが進展し、情報資産を自社で持たずにデータセンター事業者に預ける市場ニーズが拡大しています。
また、データセンターとお客さま拠点間の通信量増加に伴い、これら拠点間を接続するネットワークのパフォーマンス向上が求められるとともに、複雑化したネットワークの設計・管理の負担軽減が重要な課題となっています。
「KDDI Wide Area Virtual Switch」は、主に以下の2つの機能により、これらの課題を解決するネットワークサービスです。
(1) トラフィックフリー機能
お客さま拠点とデータセンター間の通信速度を、お客さま拠点側の契約品目にかかわらず、使用するLANインタフェース速度までバースト (契約品目を超えた高速化) 可能とし、ネットワークパフォーマンスを向上させる機能。
(2) プラグイン機能
FTTH回線を利用したバックアップ回線や、小規模拠点向けネットワークを簡単に設計できる機能。
これらの機能により、お客さまは、お客さま拠点とデータセンター間のネットワークの帯域設計の負荷が軽減されるとともに、コストパフォーマンスの高いネットワークを簡単に構築できます。
「KDDI Wide Area Virtual Switch」は、従来の広域イーサネットやIP-VPN型サービスとは異なる、広域仮想スイッチ (注) という国内通信事業者初の新しい概念のネットワークサービスとなります。
KDDIは、本サービスを、アプリケーションからデータセンター、ネットワーク、お客さま宅内機器まで含めたあらゆるICTサービスをワンストップで提供するためのプラットフォームインフラとして位置づけ、今後もサービス・機能を充実していく予定です。
なお、本サービスを含む当社の法人向け商品戦略については、9月30日 (火) に開催される「ICTシンポジウム2008 (於: 目黒雅叙園)」においてご紹介します。