〈お知らせ〉 国際通信史料館の「海底線陸揚庫 (復元)」と「ぜんまい仕掛けのモールス電信機 (複製)」が電気通信に係る「近代化産業遺産」に認定

KDDI株式会社

2009年2月20日

KDDIの小山テクニカルセンター (栃木県小山市) 敷地内にある「国際通信史料館」(旧KDD小山送信所建物) 内に設置されている「海底線陸揚庫 (復元)」(通称ケーブルハット) と「ぜんまい仕掛けのモールス電信機 (複製)」(逓信総合博物館保有) が、経済産業省が2008年度に実施した「近代化産業遺産群 続33」において、「電気通信」に係る近代化産業遺産として認定されましたのでお知らせします。

経済産業省が定める「近代化産業遺産」は、日本の産業の近代化を支えた幕末から戦前までの建造物、機械等の産業遺産の価値を顕在化させ、地域活性化に役立てることを目的として、産業史や地域史の33のストーリーを軸に、相互に関連する複数の遺産により構成される「近代化産業遺産群」を取りまとめ、同省が認定したものです。昨年度、経済産業省が取りまとめた「近代化産業遺産群 33」に引き続き、2008年度は「近代化産業遺産群 続33」として、全国540カ所の近代化産業遺産が認定されました。

「海底線陸揚庫 (復元)」(通称ケーブルハット) は、1871年に長崎県の小ケ倉千本 (現長崎県長崎市) に建設された海底電信線と国内の陸線を接続する施設で、ここから日本で初めて国際通信が始まりました。長崎~上海、長崎~ウラジオストックに敷設された海底電信線は、上海から南回りで、ウラジオストックからは北回りで、日本とヨーロッパが結ばれました。なお、当該施設内には、予備通信席が当時のまま復元されており、施設内にある通信機は実際に使用したものです。

「ぜんまい仕掛けのモールス電信機 (複製)」(逓信総合博物館保有) は、1854年、開国を迫るペリーが再来日した時、幕府に献上したものと同型機です。このモールス電信機は1837年、アメリカの発明家モールスが発明したもので、ぜんまい仕掛けのテープに電磁石で針を動かし、トン・ツーの符号 (モールス符号) をきざんでいきます。

写真は、別紙をご参照ください。

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