「KDDI クラウドサーバサービス」の提供開始について〈別紙〉

●1. サービス概要

KDDIの国内TELEHOUSE内で構成されたグリッド (注1) 環境を、アプリケーションを組み込んだIT基盤として提供します。
お客さまデータは、グリッド内の複数サーバー間でミラーリングされるため、万一の故障時にもデータが失われることはありません。他のサーバーへの影響を遮ることもできます。
お客さまのプライベートデータセンター上では、KDDIが用意したアプリケーションのみならず、お客さま既存のWebアプリケーションを稼動させることもできます。
PaaS型ソリューションでの提供により、お客さま設備投資コスト・運用コストも含めたトータルでのコストダウンとなります。
また、システムの集約・統合・最適化を行うことにより、グリーン化への貢献も図られます。

  • 注1) グリッド: 複数のコンピュータを接続して、ひとつのコンピュータとして扱うことをグリッド・コンピューティングという。接続されるコンピュータは、データセンター等にひとまとめになっている場合や、インターネット越しに点在する場合などさまざまな形態がある。仮想化技術と組み合わせることで、複数のコンピュータ上で、複数のオペレーティングシステムが稼動する効率的で可用性の高いシステム環境が実現する。

図: サービス概要

●2. 主な機能

(1) 仮想アプライアンス (注2)
ファイアウォール、ロードバランサーから、Apache、OSなどの主要オープンソースソフトウェアまで、システム構築に必要な要素を、グリッド上の仮想OSと各アプリケーションを組み合わせてカプセル化した仮想アプライアンスに置き換えます。
これによりお客さまは、Webブラウザの操作画面上でドラッグ&ドロップなどの簡単な操作によって、アイコン化された各仮想アプライアンスの設置や接続を行い、アプリケーションの稼動基盤をオンラインで構成できるようになります。
また、LAMP (Linux、Apache、MySQL、PHP) 等の代表的なWebアプリケーションのシステム構成を、テンプレートで提供します。テンプレート内の仮想アプライアンスを簡単にカスタマイズしたり、お客さま独自の仮想アプライアンスを簡単に作成したり、各仮想アプライアンスを組み合わせた独自のテンプレートも簡単に作成することができます。
また、複雑なカスタマイズ構築ご要望に対しても、KDDI専属のシステムエンジニアが個別に対応します。(別途、費用がかかります。)

  • 注2) 仮想アプライアンス:「仮想的な特定用途コンピューター」のこと。情報システムを実装する上で、サービス (特定の機能を実現するもの) を中心に考えて、それに必要なだけのOSの機能やハードウェアといったコンピュータ資源を「仮想化」技術を使って割り当てる。「仮想化」技術を利用するため、実体としてのハードウェアやOSに関わらず、需要にあわせて必要十分なだけの資源の割り当てができる。

〈操作画面 (イメージ)〉

図: 操作画面 (イメージ)

(2) アプリケーションスケーリング
本サービス上で稼動するアプリケーションは完全に仮想化されています。これによりお客さまは、お客さまのビジネスの状況に応じて、サーバー内のわずかなリソースから多数のサーバーで構成するグリッド全体まで簡単に拡張することができます。また、個別のアプリケーションに対して、使用するリソースの上限値を割り当てることもできます。作成したシステムは仮想アプライアンスやテンプレートとしてカプセル化されるため、簡単に複製できます。
コピーやバックアップが簡単に行えることにより、お客さまは、ビジネス環境変化に柔軟に対応して、システム規模の拡張や縮小を行うことができます。

(3) システムリソース管理・モニタリング
システムの管理やモニタリングはWebブラウザ上の単一インターフェースで提供されます。これによりお客さまは、システム全体のリソース拡張・縮小を、システムの稼働中でもサーバーの追加・削除によって、行うことができます。また、システムリソースや帯域の状態は、アプリケーションや仮想アプライアンスごとに視覚化されるため、モニタリングが容易です。リソースの使用状況がある閾値を超えた場合のアラームを設定することも可能です。

(4) 監視マネージメント
24時間365日、ネットワークからサーバー機器までを、KDDIで常時監視を行い、障害に対して一元的な対応を行います。アラームを検知した場合は、状態を確認し、ネットワークやサーバー機器の切り分けをし、スピーディに通知やアドバイスをします。また、お客さま側で不具合を検知された場合でも故障受付の対応をします。

●3. 提供料金

〈仮想SYSタイプ〉
システムの設計・構築をSIer等に委託する必要がある為、専用ポータルからのカスタマイズではなく、データを複数のサーバーに分散して管理することによる堅牢性や他のグリッドへマイグレーションできることによるサービスの可用性を重視するお客さまに適しています。(エンドユーザ様向け)

〈仮想DCタイプ〉
従来のレンタルサーバーというサービスの制約を受けずに、専用ポータルからのカスタマイズやグリッドのリソースを自由に使えることの価値を重要視するお客さまに適しています。(SIベンダー様向け)

KDDI クラウドサーバサービス
タイプ 仮想SYSタイプ 仮想DCタイプ
プラン VS-03 VS-06 VD-08 VD-16
初期費用 105,000円 (税込) 157,500円 (税込) 210,000円 (税込) 262,500円 (税込)
月額費用 168,000円 (税込) 294,000円 (税込) 315,000円 (税込) 483,000円 (税込)

●4. 提供開始時期

2009年6月5日 (金)

  • ※ ニュースリリースに記載された情報は、発表日現在のものです。
    商品・サービスの料金、サービス内容・仕様、お問い合わせ先などの情報は予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承ください。

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