No. 2009-273
2009年10月27日
KDDIは、太陽光発電と蓄電池の連携、および深夜電力を活用するトライブリッド方式 (注1) 電力制御技術を、2009年12月下旬より、au携帯電話基地局に対して実験的に導入します。
これまで、太陽光発電を設置した基地局は、主に商用電力の利用が難しい地域に導入していました。また、全基地局に装備している蓄電池の用途は、停電時のバックアップに限定されていました。
今回KDDIが開発したトライブリッド方式電力制御技術は、太陽光パネルで発電された電力、深夜電力により蓄電池に充電された電力、商用電力の3つの電力を制御し、時間帯ごとに最も効率的に基地局へ供給することで、CO2の排出削減をするものです。本技術により、商用電力の使用量とCO2排出量において、それぞれ20%から30% (注2) の削減が見込まれます。
さらに、蓄電池の小型・軽量化や長寿命化、鉛金属削減による環境負荷の低減を図るため、これまで主流であった鉛タイプの蓄電池に加え、リチウムイオン電池を用いた検証を進めるとともに、設置環境における課題を抽出し、本格導入に向けた検証を行います。
今後、この電力制御技術を通信局舎やデータセンター、家庭での利用拡大が期待されている省エネシステム (スマートハウス) へ活用することを検討していきます。これからもKDDIは、グローバル企業として重要な責務である地球環境保護の推進に取り組むため、環境に配慮したさまざまな活動を継続的に実施していきます。