(1) Marcel Wanders (マルセル・ワンダース)
「iida and ALESSI」、世紀のコラボレーションに対するマルセル・ワンダースからの回答は、"貴金属を思わせるようなスマートフォン" でした。
滑らかな曲線を描くボディ背面は、彫刻のような加工が全面に施されたスケルトン素材を採用。
4色のバリエーションが、個性的な存在感を醸し出します。
モダニズムと職人技巧とのコントラストに、愛着を呼ぶ存在感。
ALESSIのために彼が手がける新しいダイニングセットのプロジェクトに先駆けて、芸術的な傑作が誕生しました。
〈デザイナープロフィール〉
Marcel Wanders (マルセル・ワンダース)
1963年オランダ生まれ。1995年、アムステルダムにスタジオを設立。1996年、編み上げたロープを樹脂で固めたチェア「Knotted Chair」をDroog Designから発表し、一躍脚光を浴びる。2000年、デザインブランドMoooi (モーイ) 設立にアートディレクターとして参加。共同経営に携わりつつ数々の作品を展開。
以降、B&B Italia、Kartell、Cappelliniなど名門と協働しつつ、近年はよりアート志向の強い作品を制作、デザインの最前線を切りひらいている。
(2) Stefano Giovannoni (ステファノ・ジョバンノーニ)
名実ともにALESSIを代表するデザイナー、ステファノ・ジョバンノーニが「iida」の携帯電話をデザインしたら? 答えは、"顔のかたちをした携帯電話" です。
円形の背面ディスプレイは、いきいきと動いてメッセージを伝える "目"。
本体を開くのに役立つ "鼻"。
そして、"髪" を思わせる黒いヒンジ部分。
さらに、付属のアクセサリーたちで世界観が完成します。
携帯電話に、もっとストーリーを。
彼らしいユーモアに満ちたキャラクターの誕生です。
〈デザイナープロフィール〉
Stefano Giovannoni (ステファノ・ジョバンノーニ)
1954年イタリア生まれ。85年、グイド・ベンチュリーニとデザイングループKing-Kongを旗揚げ。89年、人型モチーフの「Girotondo」シリーズをALESSIより発表、ベストセラーに。93年、同社のフルーツホルダー「Fruit Mama」でソロデビュー。
以降、トイレブラシ「Merdolino」、ウサギの楊枝ホルダー「Magic Bunny」などヒット作を連発。まさに、ALESSIを象徴するデザイナーとして活躍。
(3) Patricia Urquiola (パトリシア・ウルキオラ)
伝統的な工芸文化を取り入れた作風で注目を集めるパトリシア・ウルキオラ。
出身国スペインの伝統楽器カスタネットを連想させるフォルムは、彼女の世界観そのもの。
カスタネットの紐に着想を得たネックストラップ。
携帯電話本体のボディ表面は、第2の皮膚を思わせる繊細な肌触り。
サフランイエローから漆黒まで多彩なカラーバリエーション。
ポンポン・ストラップ、イヤホン、カスタマイズ可能な穴あき携帯電話パッドなど、アクセサリーも個性豊か。
携帯電話から始まる "楽しい時間" が、見事に表現されています。
〈デザイナープロフィール〉
Patricia Urquiola (パトリシア・ウルキオラ)
1961年スペイン生まれ。ミラノ工科大学にて巨匠アキッレ・カスティリオーニに師事後、De Padova、Lissoniなどの企業でデザインに携わり、ALESSI、Cassinaなどとの商品開発を手がける。2001年、ミラノで自身のスタジオを設立し、Moroso、Driade、Kartell、Flosなどの名門家具メーカーから作品を発表。自然素材やクラフトテイストを取り入れた作風で、世界が最も注目する女性デザイナーとして評価を確立、デザインの新潮流をリードしている。
「iida and ALESSI」のコンセプトモデルや、吉岡徳仁氏デザインによる「X-RAY」のインスタレーションほか、これまでの「iida」の商品も展示します。
展示会名: iida EXHIBITION
会期: 2010年10月30日 (土)～2010年11月3日 (水・祝) 11:00～21:00
場所: 東京ミッドタウン キャノピースクエア
内容: 「iida and ALESSI」コンセプトモデル展示、「X-RAY」インスタレーションほか
入場料: 無料
