No. 2011-064
2011年2月28日
KDDIは、トライブリッド電力制御技術 (注1) および高電圧直流 (HVDC) (注2) 電力供給技術と連携させた電力制御技術をデータセンターに適用するための開発と検証を、2011年3月1日 (火) より、多摩ネットワークセンターにて開始します。また、同センターにおいて、今後導入が予想される高発熱ラックに対応した局所冷却システムおよび気流シミュレーションによる熱だまり対策等の検証も併せて取り組みます。
これまで、KDDIは、全国11カ所のau携帯電話基地局で進めているトライブリッド電力制御技術のフィールドトライアルにおいて、年間でCO2排出量および電力コストが最大40%削減できることを確認しました。
今回、KDDIは、その成果をデータセンターや通信センターに応用することで、CO2排出量と電力コストの削減を目指します。
また、屋上に設置する太陽光パネルの架台について、コスト、施工性、耐久性や耐候性等の検証を行うため、再利用可能な耐候性樹脂を素材に使った架台と、貯水タンク式架台の2種類の架台を設置しました。これらはアンカー等の固定が不要なため、これまで屋上設置の課題となっていた防水層への影響や荷重の増加を解決し、さらに短工期の設置を確認できました。
今後は、同センターにおいて、サーバ仮想化技術と空調制御技術を連携させたKDDI独自の仮想化ダイナミック空調制御技術 (注3) の開発および検証を計画しています。
KDDIは、データセンターおよび通信センターの次世代省エネ技術の開発および検証を進め、グローバル企業として重要な責務である地球環境保護の推進に取り組むため、環境に配慮したさまざまな活動を継続的に実施していきます。