KDDI株式会社
株式会社KDDI研究所
2013年9月4日
KDDIおよびKDDI研究所は、2013年9月5日より、スマートフォン向けアプリを安心・安全にご利用いただくため、簡便にアプリ向けプライバシーポリシー (以下アプリプラポリ) を作成可能なツールの提供を開始します。
本ツールは、同日よりKDDI研究所ホームページにおいて無償公開します。
スマートフォンの普及に伴い、利用者の承諾なく利用者情報を外部に送信するアプリの存在がプライバシー保護の観点から懸念されています。総務省は2012年に「スマートフォン プライバシーイニシアティブ」(以下SPI) を公表し、アプリの開発者に対して、情報送信機能を備える場合の適切なアプリプラポリの開示および利用者の承諾を得ることを求めています。しかし、KDDI研究所調べ (注) では、情報送信を伴うアプリのうち、アプリプラポリを開示しているアプリが25%、送信情報が正しく説明されているアプリが11%、さらにはSPI提唱項目を全て満たし、かつ送信情報を正しく説明しているアプリは0%という状況にあります。
KDDI研究所では、この問題を改善するため、アプリの解析に基づき、外部に送信される可能性のある情報を高精度に抽出し、SPI提唱項目に準拠したアプリプラポリの作成を支援するツールを開発しました。本ツールの利用により、アプリ開発者は短時間かつ簡単に正確なアプリプラポリを作成することが可能となり、開発者と利用者の双方にとって安心・安全なアプリの利活用に繋がります。
KDDIおよびKDDI研究所は、これまでアプリプラポリの作成や公開を積極的に推進しており、2012年10月より、「auスマートパス」等で配信するアプリにおいてアプリプラポリ概要版の開示を開始し、2013年7月からはアプリ開発者向けに本ツールの一部を先行公開してアプリプラポリの精度向上を図るなど、KDDIが配信するアプリの安心・安全を追求しています。
このたび、一般のアプリ開発者にも本ツールの活用を広く促進することで、アプリ市場全体の安心・安全の底上げに寄与するとともに、今後もスマートフォン利用におけるさまざまなプライバシー不安の解決に努めていきます。