日野市とKDDI、地域の社会課題解決と市民サービスの向上を目的とした連携協定を締結
~「トクイのカケハシ」を活用した多世代型スキルシェア実証実験を開始~
東京都 日野市
KDDI株式会社
特定非営利活動法人 市民サポートセンター日野
2019年7月24日
東京都日野市 (市長: 大坪 冬彦、以下 日野市) と、KDDI株式会社 (本社: 東京都千代田区、代表取締役社長: 髙橋 誠、以下 KDDI) は、KDDIのスキルシェアプラットフォーム「トクイのカケハシ」を活用した日野市の地域課題解決と市民サービスの向上に関する協定 (以下 本協定) を2019年8月1日に締結します。
また、特定非営利活動法人 市民サポートセンター日野 (東京都日野市、理事長: 今村 久美子、以下 市民サポートセンター日野) は、日野市とKDDIの活動に協力します。
日野市は、総務省より「シェアリングエコノミー活用推進事業」を受託し、多世代型スキルシェアによる地域課題の解決を目指していきます。KDDIは、「トクイのカケハシ」の対象エリアに日野市を追加し、スキルシェアサービスの実証実験を開始します。
■本協定の内容
本協定を通じて、日野市とKDDIは、市民間のスキルシェアに加え、ファミリー・サポート・センター事業を市内で展開する市民サポートセンター日野と連携することにより、市民同士の互助促進、地域課題の解決を図っていきます。
詳細は別紙をご参照ください。
<別紙>
本実証実験について
1. 背景と課題
日野市では、新たな住民が増加する一方で、それまで地域を支えてきた住民の高齢化が進んでいます。また、自治会加入率も50%を割り込むなど、地域社会における互助のあり方に変化が起きています。住民自らが課題を考えるために実施したリビングラボでは、現役世代においてもさまざまな世代との交流ニーズがあることや、誰かを支援したいと思う市民もいることがわかってきました。こうしたニーズに合った新しい形の互助の仕組みやサービスが求められています。
KDDIでは、地域が抱える課題解決のため、リタイア層をはじめ幅広い年齢層の方々が活躍できるスキルシェアプラットフォームの構築を目的とし、「トクイのカケハシ」の実証を行ってきました。
2. 実証内容
本実証実験では、スキルシェアプラットフォーム「トクイのカケハシ」を利用し、共働き世帯の増加や高齢化など、変化する地域社会の中でも参加しやすい互助のしくみや、そのありかたを検証します。また、ファミリー・サポート・センター事業を市内で展開する市民サポートセンター日野と連携することで、子育てや生活支援においてもより安心して利用し続けられるスキルシェアのしくみを検証していきます。
<事業概略図>
3. 実証期間
2019年8月1日から2019年12月末 (予定) まで
4. 各者の役割
- 日野市: 全体調整、市民等への周知、リビングラボの実施
- KDDI: 機能実装、サービス運営、利用分析
- 市民サポートセンター日野: 相互支援事業等の活動による協力・連携
5. 市民サポートセンター日野について
1990年に発足した「日野市女性社会事業協会」を母体として2003年から日野市内で活動するNPO法人です。「困ったときはお互い様」の精神で市民による相互援助活動のシステムを全国に先駆けて始めました。現在は日野市のファミリー・サポート・センター事業 (注1) の事務局も務めていますが、発足当時の経緯から、家事や高齢者への生活支援など他の市町村にはない支援内容を展開し、子育て世代だけでなく、多世代にわたっての相互支援を実践しています。また、自主事業としてさまざまな子育て支援事業や地域貢献事業を行っています。
6.「トクイのカケハシ」について
KDDIがアジャイル開発の手法で開発・実証提供しているスキルシェアプラットフォームです (注2)。視認性へ配慮したユーザーインターフェイスに加え、「自分には何ができるか分からない」という方も、チャット (注3) の質問に答えていくだけで、ご自身が提供できるスキルを発見することができます。
また、相手との間に共通の知人がいるかを確認してから問い合わせをすることや、特定のメンバーに限定したスキルシェア環境を構築することも可能です。