循環型社会
KDDIのアプローチ(循環型社会)
KDDIは、事業活動に伴い発生する廃棄物などの環境負荷を低減するため、資源の有効活用を徹底し、循環型社会の形成に貢献していきます。
携帯電話リサイクルの推進
au Style/auショップでお客さまから回収した使用済み携帯電話は、セキュリティの施された室内で、手作業によって、基板、液晶、カメラ、プラスチック、ネジ、アンテナ、モーター、スピーカーなどに分解します。基板から金、銀、銅、パラジウムなどが採取され、ネジやアンテナは鉄製品に、プラスチックは可能な限りプラスチック製品にそれぞれリサイクルされます。携帯電話を機械で分解した場合、焼却処理によりプラスチック類は再資源化されず燃焼します。
また、再資源化は、新たに、石油、鉄、金、銀、銅などの鉱物資源を採掘・精製する必要がなくなり、採掘・精製の際に発生する二酸化炭素を抑制する効果があります。そのためKDDIでは、できる限り無駄なく再資源化を行うためにすべての分解を手作業で行うことを徹底しています。こうした携帯電話のマテリアルリサイクルと手分解作業における障がい者の就労機会創出の取り組みが評価され、公益社団法人日本フィランソロピー協会が主催する「企業フィランソロピー大賞」において、「企業フィランソロピー賞 資源の循環賞」を2021年2月19日に受賞しました。
2021年の実績
回収実績※1 | 再資源化率(携帯電話) |
---|---|
260万台 | 99.8% |
- ※1本体、電池、充電器含む
携帯電話のリサイクルの基本的な流れ
KDDIグループでは、スマートフォンの分解を通して、マテリアルリサイクル・循環型社会について理解を深めるプログラム、「スマホ分解教室」を全国各地で開催しています。
2023年度は全19回、15都道府県にて開催し、347人の小中学生にご参加いただきました。
- KDDIのスマホ分解教室
廃棄物削減の推進
KDDIは、撤去した通信設備を再生させて有効に利用するリユース活動と、やむを得ず不要となった装置や部材を資源として有効活用するマテリアルリサイクルを実施しています。2021年度は、試験環境で使用する交換局に設置されている、経年劣化で不要となった蓄電池をマテリアルリサイクルに回し、資源の有効活用を行うなどの取り組みの結果、KDDI単体のリサイクル量は1,714tでした。今後も、基地局など通信設備の定常的な改廃に伴う撤去時には積極的にリユース・リサイクルに努めます。
取り組み | 2020年度実績 | 2021年度実績 |
---|---|---|
マテリアルリサイクル量 | 1,073.2t | 1,714t |
紙資源の削減
取り組み | 2020年度 | 2021年度 | 2022年度 | 2023年度 | 2024年度目標 |
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請求書のWeb化による紙削減量 | 4,962t | 5,180t | 5,358t | 5,548t | 5,600t |
プラスチック削減の推進
KDDIと沖縄セルラー電話株式会社は、地球環境保全の取り組みの一環として、2021年5月下旬から順次、auショップ、au Style、UQスポットで使用する手提げ袋を、プラスチックを一切使用しない紙製の袋に変更しています。対象店舗で年間約570万枚配布する手提げ袋をFSC認証紙※2製に変更し、適切に管理された認証森林で育まれた木材から作られた、高いリサイクル性を持つFSC認証紙の使用を通じて、森林減少抑制と環境保全に貢献します。あわせて、雨除けカバーおよびカタログなどを持ち帰る際に使用する手提げ袋も、バイオマス25%配合素材製に変更しています。
- ※2適切に管理された森林で伐採した木材を消費者に届け、得られた利益を生産者に還元する国際的な取り組みで認証された木材より生成された紙
水使用へのアプローチ
世界レベルでの人口増加、気候変動に伴う利用可能量の減少などにより、水資源の不足が懸念されています。世界各地では水の配分や汚染をめぐり紛争も発生しており、水の効率的な使用が課題となっています。KDDIは、事業活動における水使用量の削減とともに、水使用の効率化に貢献する製品・サービスの提供に努めています。
KDDIの取組み
KDDIは「循環型社会の形成」に向けて「KDDI GREEN PLAN」において、事業を通したリスク低減と事業機会の創出についての目標を策定しています。これらの目標を達成するためにKDDIグループとしての活動推進、イニシアティブへの参同・団体への加入を行っています。