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北海道江差町 伝統のお祭りでIoTを活用
IoTを活用! 地元の方も観光客も、みんなで楽しむ伝統のお祭り
江差町の抱える課題
370年あまりの歴史があるとされ、3月に北海道の無形民俗文化財に指定された「江差・姥神大神宮渡御祭」。本祭は、春のニシン漁が終わった夏に、豊漁への感謝を表すために行われるお祭りで、毎年8月に「ヤマ」と呼ばれる豪華な13台の山車が2日間かけて江差の町中を華やかに巡行します。
この巡行を楽しもうと当日には30,000人もの観光客が江差町を訪れます。ところが、山車は町内の幅広い地域を移動するため山車がどこにいるのかわからず、多くの土地勘のない観光客は探すのに苦労していました。また、観光案内所でも住宅地などを巡行している際は道が入り組んでいるため、場所の説明に苦慮していました。
山車 (ヤマ) にGPSを導入
そこで江差町と連携する北海道江差観光みらい機構では、先頭と最後尾の山車に位置情報デバイスを取り付けることでマップ上に山車の現在地示す「江差・姥神大神宮渡御祭 山車ロケーションマップ」を展開。
位置情報は5分おきに更新され山車の所在地の目安が誰でも簡単にわかるようになりました。
KDDI株式会社は位置情報をアップロードされるクラウドを提供いたしました。
本マップは江差町のホームページに掲載される他、町観光情報総合案内所と追分会館にも専用の確認画面が設置されました。
担当者さまインタビュー
もともと、本システムは、観光客向けのサービスとして考えておりましたが、当日は、観光客の方以外にも地元の方も多く利用頂きました。
特に山車の巡行は、10時間以上にも及ぶため、一旦山車から離れることも多く、導入前は電話で場所を確認していたのですが、今回はスマホで確認出来たり、地元江差に帰れない方が、マップを見ながら友達と酒のつまみにしたりしたと、町民の方々からも多くのお礼の言葉を頂きました。
北海道江差町には姥神大神宮渡御祭だけでなく、多くのイベントや歴史的な物も数多くございます。
今後も多くの方に知っていただけるように情報を発信していきたいと考えております。
KDDI担当から
長い歴史を通じて積み重ねてきた伝統のある「江差・姥神大神宮渡御祭」にIoTという最新の技術で関われたことをとても嬉しく思います。
今回の取り組みでは、伝統のあるお祭りと最新技術のIoTの融合といった新しい試みでもありました。結果的に、観光客や地元の方に喜んでいただくことができ、安心しました。
これからもIoTを提供することで、江差町が賑わい、「江差・姥神大神宮渡御祭」の伝統が永く続くことに貢献できればと考えております。