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中部国際空港株式会社 三重県伊賀市 滋賀県甲賀市 VRを活用し訪日外国人誘客の取り組みを実施
伊賀市、甲賀市、中部国際空港、KDDIが連携し、
中部国際空港にてVRを活用し訪日外国人誘客の取り組みを実施
~忍者と最先端技術を融合させた新しい体験価値を提供~
担当者さまインタビュー
中部国際空港が目指すもの
中部国際空港は、お客さまのことを考えより一層お役に立てる存在になるべく、2017年7月に「セントレアグループ ビジョン2027」を発表し、空港運営会社から空港活用会社への転換を掲げました。
2018年には、ボーイング787初号機の展示をメインとした新感覚飛行機テーマパーク「FLIGHT OF DREAMS」、2019年には、空港島内に国際展示場の「AICHI SKY EXPO」が整備され、LCC向けの「第2ターミナル」が供用開始するなど、"次の未来へ。セントレアは、コトを起こし続けます。"
また、地域産業の先端技術のショーケースとして空港を活用いただくとともに、中部圏、北陸圏の魅力の発掘と発信を続けるなど、中部地域の玄関口としての役割を果たしていくことを目指しています。
KDDIとの取組内容
2018年11月22日から12月14日の間、中部国際空港の到着ロビーにVRを活用した忍者世界体験ブースを設置し、忍者に大変ゆかりのある伊賀市ならびに甲賀市への観光客誘客の取組みを実施しました。
VRゴーグルを装着した観光客自身が忍者となりアトラクションの世界に没入する、「体験型エンターテインメント」を中部国際空港で実施し、ご体験頂いた訪日外国人の方には、空港内物販施設の割引券を配布するほか、伊賀市の伊賀流忍者博物館、甲賀市の甲賀の里忍術村に入園できるクーポンやレンタカーの割引券を発行し、観光周遊を促進しました。
取組の効果/今後への期待
本取組は、観光庁「つくろう! 魅力あふれる「楽しい日本」!! ~最先端観光コンテンツ インキュベーター事業~」に応募し、採択されています。また実施後、当社およびKDDIで観光庁が主催する講演会で成果報告を行いました。
送客先の自治体様からも、好意的なコメントが寄せられたほか、観光庁のホームページでも先進事例として掲載されています。
今回の経験を活かし、今後も中部、北陸エリアの魅力を発信するショーケース空港として、地域と共に発展していきたいと考えています。
今後挑戦したいこと
例えば、空港を利用するお客さまに対して、駐車場の空き情報、混雑予測を踏まえて、どの交通機関を使って何時に家を出れば快適に飛行機へ搭乗できるか案内するなどのサービス提供が実現できればと考えています。
また、インバウンドのお客さまが中部、北陸エリアを観光するにあたって、交通、飲食、観光情報をシームレスにつなぎ、予約、決済できるような環境を整えることで、観光しやすいエリアを構築し、より魅力ある地域にしていきたいと思っています。
KDDI担当から
本取組は、先端技術のショーケース空港化を目指す中部国際空港様と、5GやXR技術などの最先端技術を活用した地域活性化を行いたいKDDIが、様々な議論を重ね実現しました。
また、2018年から開始された出国税活用の第一号案件に選ばれるなど、観光庁からも注目される取組となり、国内外50以上のメディアで紹介されました。
今後も、KDDIの強みとなる5GやMaaSなど新たな先端技術を活用し、中部国際空港様と共に、中部、北陸エリアの魅力を構築し、それを全世界に発信していきます。
自治体さまプロフィール
甲賀市
甲賀市は、滋賀県東南部に位置し、大阪・名古屋から100キロメートル圏内にあり、近畿圏と中部圏をつなぐ広域交通拠点に位置しています。その東南部は、標高1,000mを超える山々が連なる鈴鹿山脈により、西南部は信楽盆地とこれらに続く丘陵性山地により各々三重県、京都府に接しています。特に、鈴鹿山系を望む丘陵地で、野洲川・杣川・大戸川沿いに平地が開け、また森林も多く琵琶湖の水源涵養、水質保全にも重要な地域となっています。平成29年に日本遺産に認定された「忍者」と「信楽焼」をはじめ、有数の歴史遺産、お茶や薬など甲賀ならではの産業が豊かな自然と調和したまちです。
伊賀市
伊賀市は三重県の北西部に位置し、北は滋賀県、西は京都府、奈良県と接しています。近畿圏、中部圏の2大都市圏の中間に位置し、それぞれ約80分の距離です。地形は北東部を鈴鹿山系、南西部は大和高原、南東部を布引山系に囲まれた盆地を形成しており、低地・台地は少なく、丘陵地が多くなっています。水系は大阪湾に流れ込む淀川の源流域であり、近畿圏域の水源地となっています。
また、当地域は京都・奈良や伊勢を結ぶ大和街道・伊賀街道・初瀬街道を有し、古来より都 (飛鳥、奈良、京都など) に隣接する地域として、また、交通の要衝として、江戸時代には藤堂家の城下町や伊勢神宮への参宮者の宿場町として栄えてきました。このような地理的・歴史的背景から京・大和文化の影響を強く受けながらも独自の文化を醸成し、伊賀流忍者や俳聖松尾芭蕉や横光利一のふるさととして、また、吉田兼好ゆかりの地としても広く知られており、歴史文化の薫る地域となっています。