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鹿児島県長島町 高解像度VRを活用した移住定住施策を実施
遠隔から内見できる! 窓からの景色も見える!
高解像度VRを活用した移住定住施策を実施
長島町の抱える課題
人口流出や働き手不足といった課題を抱えている長島町では、空き家の活用と定住促進を目的として、2018年1月以降、空き家の改修費の補助対象の拡充や、不動産会社や金融機関と連携し、貸し手と借り手の双方に利用しやすい環境整備などを推進してきました。このような取り組みにより空き家や移住に関する問い合わせが増加した一方、町内の島に点在する空き家の案内は、転居・移住希望者に対して家をひとつひとつ案内するため労力がかかり、効率化が課題となっています。
VRを活用して遠隔からの内見することを可能に!
この課題に対してKDDIは、長島町、株式会社川商ハウス、長島未来企画合同会社と共に高解像度VRを活用した移住定住施策を実施。
町の空き家バンクに登録された物件や、その周辺情報を高解像度VRコンテンツ化し、遠隔から内見することを可能にしました。
VRは長島町内外3カ所に常設し、移住を検討するお客さまの閲覧が可能です。また、今後長島町が実施する移住定住促進イベントでも活用されます。
担当者さまインタビュー
長島町は鹿児島県の最北端に位置する人口1万人の小さな町です。
人口減少という課題に対して、空き家の活用に取り組んでいますが、お客さまにご案内するのに鹿児島市からだと丸1日かかりますからね。今回のVRを活用した取り組みは、遠方から内見ができる点で非常に大きな意味があります。
VRに対してはじめはイメージがつきませんでしたが、できあがった画像を見てみるとこんなに精密にできるのかと感動しました。空き家の窓から外の風景まで見ることができた。VRを活用し移住定住施策をさらにすすめてまいります。
新しい時代には通信がかかせません。農業漁業を代表する一次産業、サテライトオフィス事業にも通信を活用していきたい。最先端の町になれるように今後もKDDIさんには期待しています。
今回のVRは、家族など複数人で同時に体験ができることと、360度の高画質な画像であることがとても大きかったですね。
地域に移住を決める人が注目するのは、家そのものだけではなく町での生活イメージです。ですから、物件の周辺情報を高解像度VR化し、長島町で生活するイメージをお客さまに伝えることができるところは、このVRの大きな魅力ですね。それができるのは高解像度だからこそだと思います。
KDDIさんは町の課題に対して、町に寄り添ってご提案をいただけたのがパートナーとしてとてもよかったです。
町をあげてお取り組みいただいているため、空き家バンクの登録物件は増加傾向です。その分私たちも取り組みを推進していかなくてはと思います。
そんな時、このVRは大変便利だと感じました。
ここまで高精細なものは珍しい。現地にいかなくてもどのような物件なのかがわかります。内見の回数を絞ることができるのでお客さまにとっても私たちにとっても非常に効率的ですね。
空き家問題は長島町だけの問題ではなく、他の自治体様でも同じように課題に感じているところはあるかと思います。そういうところに対してのモデルケースとして今回の件があり、他の自治体様についても協力したいと思いました。
今後もお客さまとの接点として、お客さまのニーズを町にお伝えし、共に取り組んでまいりたいと思います。
KDDI担当から
KDDI株式会社
ソリューション事業本部
ビジネスIoT推進本部
地方創生支援室
福嶋 正義
長島町役場を訪問すると壁に「長島町民の役に立つ人のいるところ」と大きく書かれています。この分かり易くも面白いメッセージから、『私たちも町民の皆様の役に立つ、面白いものを提案なければ』と感じ、ご担当者さまと一緒に企画をまとめてまいりました。
実際に高解像度VRで内見後、現地でも内見されたお客様からは「今日はあいにくの雨でしたが、天気がいい時のきれいな景色はVRで見ているのでイメージしやすいね!」とのお言葉をいただき、天候も超えられるツールなんだと新たな気付きがありました。
移住定住施策の次は観光振興にもVRを活用いただき、関係人口増にも貢献します。
今後も地域の課題に寄り添い、ワクワクを共創し続けるパートナーを目指します。