東北発の起業家育成支援プロジェクト

KDDI × MAKOTOグループ 東北発起業家育成支援プロジェクト オンラインインタビュー

仙台を拠点に地方創生事業を展開するMAKOTOグループさま。
KDDIと連携して取り組む、東北での起業家育成支援プロジェクトについてお話をうかがいました。

背景と課題

東北から強い事業を創造し、社会に貢献する企業になる

竹井 智宏さま

私たちは自分たちのことを、東北から強い事業をつくる事業創造会社と定義しています。東北に限らずですが、日本の地方は経済的にも苦しい状況が続いています。この環境を変えていくには、地方に力強い事業を起こし、魅力ある雇用を生み出し、人を育て、地方でもサステナブルな経済発展ができるようしていかねばならないと思うのです。私たちMAKOTOグループは、「人が幸せに生きられる社会をつくる」ことをミッションに、東北でそのしくみづくりを実現することで、世界・社会に貢献する企業グループとなることを目指します。
2011年の設立以来、仙台市に拠点を置き、東北エリアの自治体や大学と連携した起業家支援や、地域の中小企業の新規事業の支援、地域外から東北への起業家誘致など、様々な事業創造に取り組んでいます。

MAKOTOグループについて

地方創生への想いが合致し、KDDIとパートナーシップを結ぶ

KDDI との出会いは今から2年ほど前。私たちの活動とKDDIの地方創生にかける想いが合致し、2019年に包括的パートナーシップを結ばせていただきました。MAKOTOグループは、頑張っているとはいえ、震災後に地方で生まれた小さな組織にすぎません。私たちの活動に注目してもらえたことには感謝していますし、東北の地方創生に共に取り組んでいけることに大きな喜びを感じています。

地方創生の推進には、DX化へのサポートが不可欠

MAKOTOグループの事業は、ベンチャーキャピタル事業、アクセラレーター事業を主軸とする<MAKOTOキャピタル>の事業と、自治体連携事業や起業家育成事業などを行う<MAKOTO WILL>の事業という二つに分かれています。
現在もKDDIと連携しながら様々な事業に取り組んでいますが、特に地方創生においては、DX (デジタルトランスフォーメーション: ビジネスにおけるデジタルの利活用) の推進は不可欠だと感じています。スタートアップやベンチャー企業などが5G、IoT、AIといった最新ICTを有効に活用していけるよう、KDDIの経験やネットワークには大いに期待しています。

MAKOTO×KDDIによる取り組み事例

[1] ステージアップファンドへの出資 (KDDI地方創生ファンドによるMAKOTOファンドへの出資)

地方から、世界に通じるイノベーションを生み出す

福留 秀基さま

「ステージアップファンド」は、東北を拠点とするスタートアップ、東北の各大学発ベンチャーなどを対象に、シード・アーリーステージに集中的に投資、成長支援を行うファンドです。事業の立ち上げから伴走し、財務三表や資本政策をサポートしながら、地方から世界に通用するイノベーションの創出を目指しています。

withコロナの時代も、スタートアップのよき伴走者でありたい

2018年にファンドを立ち上げてから2年。KDDIにも出資をいただき、約7.5億円を調達しました。現在は、東北大学発のAIベンチャーなど数社への投資を実行しています。
事業はまだ始まったばかりですが、コロナ禍でファンドの冷え込みが予想される中、当ファンドについては、スタートアップや他ベンチャーキャピタルからのご相談が堅調に増えています。今後も、東北で活動する数少ないベンチャーキャピタルとして、東北拠点のスタートアップや大学発ベンチャーなどのよき伴走者であり続けたいと思っています。

[2] 「TGA (TOHOKU GROWTH Accelerator)」(KDDIの協賛・研修プログラムサポート)

新たな起業家の創出と、エコシステムの構築を同時に進行する

堀江 洋生さま

仙台市とMAKOTOキャピタルが連携して実施しているTGAは、東北エリアで、地域経済を牽引するようなロールモデルとなる起業家の発掘と育成、さらに、そうしたスタートアップを持続的に生み出していくエコシステム (企業環境整備) の構築を同時に行なっていこうというプログラムです。KDDIには協賛という形で協力していただき、また、イベントの研修プログラムもお手伝いいただいています。
このプログラムでは、約50社の候補から採択された十数社を半年かけて育成し、最後に起業家の資金調達や事業連携を目的としたイベントを開催します。イベントは500人規模の盛大なもので、エコシステムに関するセッションでは、オンラインの参加者も含め、1000人を超える人が集まりました。

多様な事業が生まれ、プロジェクトの進化を実感

TGAは、採択される企業の多様性も評価されています。福祉×アートを提案する企業、SGDs (持続可能な開発目標) に取り組み、海外に雇用をつくりながら商品開発をする企業など、バリエーションがとても豊かで、この2年で若い人がどんどん出てきていて、とても進化したという実感があります。パートナー企業との連携、あるいはスタートアップの協業など、エコシステムの芽も育ってきていると思います。

プログラム最後のイベント
「TGA Festival 2020」を仙台で実施

スタートアップ・イントレプレナーの
事業創出をあらゆる面から支援

[3] 「TFB (Tohoku Future Builders)」(MAKOTO WILLとKDDIによる共催)

1人ひとりの起業家に寄り添い、成長を支援

島 征史さま

2019年度のTFB は、KDDIとMAKOTO WILLが共催で進めているプログラムで、東北を拠点とする起業家の成長支援を行うものです。
東北に限らず、地方で活動している企業には1人起業家、あるいは経営層は1人だけというパターンが多く、相談相手がなかなかいないという状況は珍しくありません。TFBでは、こうした起業家1人ひとりと向き合い、集合研修・E-Learning・ハンズオン支援などのサポートを行います。
プログラムの中ではKDDI社員の方にも起業家のメンターとして参加していただき、事業計画等についてのアドバイスをいただきました。

起業家仲間と共に東北の未来を創っていく

それぞれの課題を明確にし、一緒に解決に取り組んでいくTFBプログラムは、参加した起業家からも高い評価をいただいています。また、集合研修で講義やワークショップの時間を共有することで、互いに相談できるようなコミュニティの形成にも貢献できたと思っています。東北の未来を創る起業家同士が切磋琢磨し、新たな事業にチャレンジする風土醸成をこれからもサポートしていきます。

集合研修では、経営者の自覚を促し、
経営に必要な知識やノウハウを提供

ワークショップでは、起業家同士で
様々なアイデア・意見が交換される

<KDDI社員のMAKOTO活動への参画>
2社間のパートナーシップの一環で、約3カ月にわたってKDDI社員の方2名をMAKOTO WILLにお迎えしました。同じオフィスで、東北地域のベンチャー発掘業務、共催イベントの業務など、MAKOTOグループの活動に参画していただき、知識やノウハウを共有する有意義な時間になりました。また、社内ミーティングでお二人から客観的な意見をいただけたのも、いい経験になりました。今回の出向での成果は、次の機会にも活かしていけたらと思っています。

今後の展望

KDDIとのパートナーシップを地方改革の追い風に

先行き不透明な日本経済、その煽りを食らう地方は、自らがもっと変わっていく必要があります。しかし、内発的な形では変わりきれないというのが現状です。そういう意味では、KDDIのような大きな力と意思を持っている企業と組ませてもらうのは非常に大きな意味があります。
パートナーシップ締結によって、特に実感としてあるのは、信用の獲得です。地方の小さな組織でもKDDIとパートナーシップを組むことで、いろんな人に信用していただきやすくなりました。事業を進めていく上では、それがとても大きいと感じています。もちろん、KDDIの持つネットワークや最先端ICTの知識や技術など、お力を借りる部分も大きく、大変感謝しています。

「志」は同じ。フラットな関係性で共に未来を創る

実際に、KDDIと一緒に仕事させていただいて何より素晴らしいと感じるのは、社員の皆さんの姿勢です。共に地方を良くしていこう、起業家の力になろう、という気持ちが伝わってきて感動しますし、フラットな関係性でスピーディーなコミュニケーションができるので、物事がとても迅速に進んでいきます。
KDDIは全国に先駆けてオープンイノベーションを進めている企業です。これからも広い意味でのオープンな関係を作らせていただきパートナリングを強化することで、地方自治体や地域教育機関と連携した地域の起業家育成の環境整備を進め、地方変革をさらに推進していきたいと思っています。

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