「村まるごとデジタル化事業」説明会 実施レポート

高知県日高村では「村まるごとデジタル化事業」と銘打ち、スマートフォンを使った公的サービスの質向上や地域のコミュニケーション活性化に取り組んでいます。KDDIはこの事業を共に推進するため、今年5月に日高村・チェンジ社と包括連携協定を結び、スマートフォンの普及や利活用の促進を行っています。
本事業のさらなる推進に向けて、8月6日~14日に、日高村の住民の皆様に向けて、日高村で説明会を開催いたしましたので、日高村の本事業の取組みのご紹介とあわせて、ご紹介いたします。

参考URL: https://news.kddi.com/kddi/corporate/newsrelease/2021/05/24/5141.html

◆「村まるごとデジタル化事業」とは

日高村では村からのお知らせや防災情報を、光回線を使ったIP告知電話という端末で伝達しています。
しかし、IP告知電話は光回線が切れると使えず、持ち出すこともできないため、外出している時は情報を受け取ることができません。また、導入から時間が経過したことで、システムの老朽化も進んでいました。
そこで日高村は、IP告知電話が担っていた機能や、行政サービスをスマートフォンで実施できるようにすることで、日高村は住民生活の質をより良くすることを目指し、本事業を開始しました。
この事業ではスマートフォンを持ち使えるようになることや、特定のアプリ (防災・健康・地域通貨・メッセンジャー) をインストールすることを推奨しています。住民の皆さんが推奨アプリを活用することで、いつでもどこでも防災情報を取得できるようになり、健康活動を行うことでポイントが貯まります。そしてこのポイントを、地域通貨として利用することで地域経済の活性化にもなる取組みとなっています。

◆説明会の様子

説明会はメッセンジャーアプリのビデオ通話を使った村長/副村長挨拶で開始。
その後、日高村職員の方から「なぜ村がスマートフォンを推奨しているのか」、「スマートフォンを使って村が何をしていきたいのか」、KDDIからは「スマートフォンとはどんなものなのか」や「村内に設けた受付会場の説明やスマホ教室をはじめとしたKDDIからの応援活動の内容」をお伝えした上で、参加者の皆さまに実際にスマートフォンを触って頂きました。
特にスマートフォン体験会は大盛況で、マップアプリで旅行気分が味わえることや、動画視聴アプリで様々な動画が見れること、知りたいときに災害情報が確認できること、そしてこれらの操作が簡単にできることにとても感動されているご様子でした!

◆日高村の本事業の取組みのご紹介

日高村では、上記の他にも、スマートフォンの活用を促進する様々な取組みを実施しています。

[1] お買い物支援サービス
なかなか買い物に出れない方向けに、NPO法人わのわ会が主体となり実施しているお買い物代行サービスです。
元々は音声のみの電話で実施していたのですが、8月からKDDIもサポートに入らさせていただき、ビデオ通話を利用してお買い物代行が出来るようになりました。
ビデオ通話を使うと、実際の商品を見ながらお買い物ができるので、フルーツやお花といった見た目の情報も重要なお買い物には最適で、利用者の皆さんからご好評の声を頂いています。
ビデオ通話を使用してお買い物をして、買った商品は当日に届けてくれる。このサービス、一回のお買い物当り100円で利用できるのだとか。羨ましい…

[2] スマ友ステーション
「スマートフォンと友達になれる場所」というコンセプトで作られた、スマートフォンの駆け込み寺です。
スマートフォンの使い方がわからない、一人でスマートフォンにかえるのは心細いといった、スマートフォンにまつわる悩みを相談できる場所が村内に10ヶ所以上も用意されています。
初めてスマートフォンを使う方にとって、身近に相談できる人がたくさん居るのはとても心強いですよね!

5月に包括連携協定を結びました

KDDI社員も説明会に参加させて頂きました

スマートフォン体験が大盛況でした

スマ友ステーションの皆さん

ビデオ通話を使ったお買い物支援の様子

今回、説明員として参加したことで、実際にスマートフォンを触って頂くことや、周囲に教えてくれる人が居ることの大切さを痛感しました。
スマートフォン体験会では「スマートフォンなんてよう使わん! 電話とメールで十分や!」とおっしゃっていた方から「スマートフォンは楽しいな! おもろいな!」といったお声を伺えたり、操作が上手にできた際の参加者さんからの笑顔にとても元気を頂きました。
本事業はまだ始まったばかり。引き続き村中でスマートフォンが活用される日を目指して活動して参ります!!