室蘭市でICTを活用した観光誘客の取り組みを開始
北海道室蘭市
KDDI株式会社
2020年3月31日
北海道室蘭市 (市長: 青山 剛、以下 室蘭市) とKDDI株式会社 (本社: 東京都千代田区、代表取締役社長: 髙橋 誠、以下 KDDI) は、2020年4月からICTを活用した観光誘客に向け、VRを用いた臨場感ある観光体験と、IoTカメラを用いた観光客数の見える化を、道の駅「みたら室蘭」などの観光スポットで開始します。
1. VRを用いた観光体験「VR おっと! むろらん」
室蘭市は、北海道を代表する工場地帯でありながら、海と山に囲まれた特異な地形が広がる、都市景観と自然景観が融合した港町です。断崖絶壁の風景や工場夜景など素晴らしい観光資源が存在する一方、その魅力を十分に伝えきれていないという課題があります。
そこで、ドローンやタイムラプスなどさまざまな手法で撮影したVR動画を用いて、臨場感溢れる室蘭市の観光体験ができる「VRおっと! むろらん」 (以下、VR観光体験) を制作しました。道の駅「みたら室蘭」と旧室蘭駅舎にVR観光体験ブースを設置し、来場するお客さまに今までとは違う視点から室蘭市の映像をご覧いただくことで、観光誘客効果に加えて、室蘭市に興味を持っていただくきっかけになることを期待しています。
VR観光体験に関する詳細や、体験ブースの設置時期については、室蘭市HPをご参照ください。
<360度動画イメージとVRゴーグル>
2. IoTカメラを用いた観光客数の見える化
観光政策の企画立案・検証を行うためには、観光地の状況を的確に把握することが重要となりますが、具体的な観光客数や訪問時間帯などは把握できていないのが現状です。そこで、人の数をカウントするAIを搭載したカメラを用いて、訪れた観光客数を把握する取り組みを開始しました。
この取り組みでは、地球岬と道の駅「みたら室蘭」の2カ所にカメラを設置し、訪れた観光客数をカウント・集計し、LTE回線を用いて管理者へ通知します。画像データではなく、集計した情報のみを通知することで、ランニングコストを抑え、プライバシーにも配慮した観光客数の把握が可能となります。
<地球岬に設置したIoTカメラ (柱の上部に設置)>
なお、これらの取り組みは、室蘭市とKDDIが2018年12月に締結した地域活性化を図ることを目的とした協定の一環として実施しました。
(参考)