長崎県対馬市とKDDI、IoTで有害鳥獣対策など地域課題解決の連携協定を締結
長崎県対馬市
KDDI株式会社
2021年2月16日
長崎県対馬市 (市長: 比田勝 尚喜、以下 対馬市) とKDDI株式会社 (本社: 東京都千代田区、代表取締役社長: 髙橋 誠、以下 KDDI) は、IoTなどの先端技術を活用し、対馬市の重点課題の一つである有害鳥獣対策をはじめとする、離島・過疎地ならではの地域課題解決を目的とした包括的連携協定 (以下 本協定) を2021年2月16日に締結しました。
対馬市は、面積の9割が森林で覆われ、隅々まで防護対策を施すことができないことから、特定外来生物であるツマアカスズメバチや、農作物を荒らす鹿などの有害鳥獣の増加が課題となっています。そのため、過疎化・高齢化が進む中、捕獲を検知するシステムなどICT技術を使った駆除を進めていますが、捕獲率は十分ではなく、さらなる解決策が求められていました。
両者は本協定を通じて、AI画像解析によるツマアカスズメバチの巣の特定・駆除や、遠隔カメラによる鹿罠の効果分析などの有害鳥獣対策に加えて、IoTによる農産業の効率化など、対馬市の地域課題解決をKDDIが保有するICT技術で支援することで、地域主体の地方創生を推進していきます。
■本協定内容
(参考)
■対馬市
対馬市は、九州の最北端に位置し、韓国釜山まで49.5kmと朝鮮半島に最も近い地理的条件から、「国境の島」と呼ばれ、古くから朝鮮半島との交流が盛んです。
対馬暖流の影響を受け温暖で雨が多い海洋性の気候で年平均気温は約15°Cと比較的温暖で、平地が少なく山林が面積の89%を占める自然豊かな環境です。
そのため、天然記念物ツシマヤマネコをはじめ、対馬固有種を数多く見ることができ、また、渡り鳥の中継地であることから、世界有数の野鳥の観察地となっています。
■KDDIの取り組み
KDDIは、これからも事業を通じてさまざまな社会課題の解決に取り組み続けるという決意をこめ、2030年を見据えたKDDIのSDGs「KDDI Sustainable Action~私たちの『つなぐチカラ』は、未来のためにある~」を策定しました。社会課題をリスクとして捉えるだけでなく、KDDIならではの強みを生かしたチャンスと捉え、5GやIoTなどを活用した地方創生や、途上国における低廉で高品質な通信サービスの提供など、事業として利益をあげながら、さまざまな社会課題の解決を図ります。
<命・暮らし・心をつなぐ「KDDI Sustainable Action」>
■KDDIの地方創生
KDDIは、SDGsの達成に向け、事業を通じて解決する社会課題の一つとして、地方創生および教育事業に取り組んでいます。人財育成、ICTを活かしたビジネスの知見やファンドを軸にした地域企業のサポートに加え、教育における地域格差を解消するための環境整備もあわせて推進していきます。
地域や企業とのパートナーシップにより、サステナブルなビジネスモデルを構築し、課題を継続的に解決できる「地域の明日」を創っていきます。
<KDDIが目指す地方創生の姿>