KDDIとファストドクター、
自治体・企業健保向けにスマホdeドック検査後のフォローアップ
として医師によるオンライン受診相談サービスを開始
KDDI株式会社
ファストドクター株式会社
2024年9月30日
KDDI株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長 CEO:髙橋 誠、以下 KDDI)とファストドクター株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役:菊池 亮(医師)、水野 敬志、以下 ファストドクター)は、KDDIが運営する「スマホdeドック」のオプションサービスとして自治体・企業・健康保険組合向けに「オンライン受診相談サービス(以下 本サービス)」の提供を開始します。
導入する自治体の第一弾として、香川県高松市で2024年10月1日から、本サービスを開始します。
「スマホdeドック」は、血液検査セットとWebサービスを組み合わせ、自宅にいながら一般的な健康診断と同等の検査ができるサービスです。
本サービスでは、「スマホdeドック」を使った血液検査で有所見となった方々へのフォローアップとして、オンラインで医師による受診相談を実施し、治療が必要な方に医療機関への受診勧奨を行います。
■背景
生活習慣病は自覚症状が少ないまま進行し、早期発見・早期治療のためには、定期的な健康診断と継続的な受診が重要です。2021年の政府統計「定期健康診断結果報告」(※1)によると、「要再検査・精密検査・治療」などの指摘を受けた人は全体の約60%に上り、5人中3人に二次検査の必要性があるとされています。しかし、再検査を受ける人の割合は低く、厚生労働省の2023年調査(※2)では、「健康診断で指摘された」初診外来受診者は44.2%にとどまり、半数以上が再検査を受けていない可能性が示唆されています。
近年の研究では、生活習慣病のハイリスク者が3カ月以内に医療機関を受診することで、入院の可能性が最大約40%軽減されるという結果(※3)が出ていることから、健康状態の正しい認識とフォローアップが必要です。
KDDIとファストドクターは自治体・企業・健康保険組合向けに、検査から受診勧奨までを一気通貫で提供する本サービスを通じて、検査後に治療が必要な方の受診率向上と早期介入による重症化予防に取り組みます。これにより、地域住民や従業員などの健康増進と中長期的な医療費適正化に貢献することを目指しています。
■「オンライン受診相談サービス」の概要
ファストドクターの提携医療機関の医師によるオンライン(ビデオ通話)での受診相談と、必要に応じた受診勧奨を行うサービスです。「スマホdeドック」と連携し、要検査・要精密検査などの指摘を受けた方に対し、健康状態の説明や適切な診療科の案内、治療に関する疑問の解消などを行います。対面受診が必要と判断された場合には診療情報提供書を発行し、地域の医療機関へ接続します。また、通院困難などで対面受診が受けられない場合は、ファストドクターの「生活習慣病オンラインサービス」を案内します。さらに、経過観察の対象者へ保健師による保健指導の提供や、一定期間の受診が確認できない対象者にはリマインドを行うことで治療からの離脱を軽減するなど多角的なサポートを継続します。
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オンライン受診相談サービスの流れ
1. 案内メール配信
KDDIが提供する「スマホdeドック」の検査結果で「C/D」判定を受けた方を対象に、KDDIからオンライン受診相談の案内メールを送信
2. オンライン受診相談予約
LINEアプリにてオンライン受診相談を予約し、問診に回答
3. オンライン受診相談実施
4. 結果報告
医療機関への受診状況や保健指導内容などの結果レポートを高松市に提供
■香川県高松市での導入が決定
40歳以上の方が対象となる特定健康診査のうち、若年層で特に受診率が低く、その後の指導につながりにくいという課題があり、早期から健康意識を高める取り組みが求められています。
こうした背景から香川県高松市は、特定健康診査の対象年齢に達する前から受診習慣を促し、健康意識向上を目的に、35歳から39歳を対象に本サービスの導入を決定しました。
<香川県高松市の例>
■高松市のコメント
高松市では、第3期データヘルス計画に基づき、各種健康診査や保健指導の実施など、高松市国民健康保険被保険者の健康維持に取り組んでいます。
被保険者の皆さまが健やかに生活を送るためには、定期的な健康診断による生活習慣病の早期発見・早期治療が何よりも重要です。今回のファストドクターとの連携を通じ、被保険者の皆さまが積極的に健康維持に取り組んでいただくことを心より願っています。
高松市は、これからも、被保険者の健康寿命の延伸と生活の質の向上を図るため、各種保健事業に取り組んでいきます。
■東京大学未来ビジョン研究センター 特任教授 古井 祐司氏のコメント
私たちは、日々の仕事や家事、子育て、介護などに比べて自身の健康は二の次になりがちです。そこで、自身の健康を知る機会を持つことで、健康づくりの一歩を促すことは重要です。また、健康リスクを持つ人が、保健指導を受けたり、医療機関を受診することは、病気になることを防ぎ、重症化を予防することにつながります。
市民の健康を基盤として、持続可能な地域社会を構築する今回の自治体と民間事業者が連携した取り組みの成果が上がることを期待します。
ファストドクターとKDDIは、今後も本サービスを通じて、全国の自治体・企業・健康保険組合の皆さまに、「市民や従業員の健康管理」を支えるさまざまなサービスの開発・提供を行います。
本サービスの提案・導入を希望される場合はこちらからお問い合わせください。
「スマホdeドック」問い合わせフォーム
「オンライン受診相談」問い合わせフォーム
■ファストドクター株式会社
日本最大級の医療支援プラットフォーム「ファストドクター」を運営。4800名以上の医師が登録するこのプラットフォームは、医療機関、自治体、公的研究機関、製薬や保険業界など、医療業界の多岐にわたるステークホルダーの皆さまにご利用いただくことで、地域医療を強化し、持続可能な医療体制の構築に貢献します。
- 所在地:〒150-0013 東京都渋谷区恵比寿4丁目20-3
- 設立年月:2016年8月
- 代表者:菊池 亮(医師)・水野 敬志
- ウェブサイト:https://fastdoctor.jp/corporate/