マーシャル諸島共和国政府から感謝状を授与

2012年9月5日

パイロットネットワーク構築のプロジェクトに参加したKDDI財団を中心とした日本側メンバーに対し、マーシャル諸島共和国政府から感謝状が授与されました。
KDDI財団では、マーシャル諸島共和国の運輸・通信省、教育省、保健省、国家通信局 (National Telecommunication Authority: NTA) 他と連携し、2010年、2011年のAPT (Asia-Pacific Telecommunity) 公募案件に応募、採択され、「持続可能でエコフレンドリーなICTテレセンターを通じたマーシャルにおける生活機会創出と文化保存」のタイトルのもと、デジタルデバイド (注1) の解消に向けたパイロットネットワークの構築を行いました。今回これらの貢献に対し、感謝状授与されたものです。
マーシャル諸島共和国では、本パイロットネットワークの構築により、これまで外部との通信が短波無線に限られていたメジット島 (マジュロから北に約400kmの孤島) と首都マジュロ間が新しく衛星通信回線 (DAMA) 経由で結ばれ、メジット島内のテレセンター、学校、診療所等からインターネット接続とフェムトセル (注2) 基地局基地局を経由した携帯電話接続が可能な島内ネットワークを新しく構築することができ、通信環境が飛躍的に向上しました。
これらの新しい通信環境の中で各種アプリケーションを有効に活用することにより、同島の特産品であるヤシの葉を編んで作ったマットやバック等の特産品の販売促進や、それらを通じた生活水準の向上、島独特の文化保存が期待されています。

開発途上国におけるデジタルデバイドの解消は、情報通信事業を提供する企業として、取り組むべき社会的課題と認識し、KDDIグループ一体となりこの課題解決に取り組んでいきます。

写真: 授与された感謝状

授与された感謝状

写真: パイロットネットワーク構築プロジェクトに参加したメンバー

パイロットネットワーク構築プロジェクトに参加したメンバー

  • 注1) PCやインターネットなどの情報通信技術を「持つ者」「持たざる者」との間に、情報格差が生じる問題
  • 注2) 通信可能半径が数10m程度のきわめて小さな携帯電話の通話エリア。本パイロット・プロジェクトでは、携帯電話用の極小セルであるフェムト基地局を島のネットワークとして活用できるように、アンテナを改修し、カバーエリアを500m程度に拡大させたものを利用。