KDDIと万博の歴史

■国際科学技術博覧会―つくば’85への出展

KDD(当時)は、1985年(昭和60)3月17日~9月16日の6カ月にわたり、「国際科学技術博覧会―つくば’85」にKDDI単独のパビリオンを出展しました。

KDD(当時)単独のパビリオン「KDDテレコムランド」には連日多くの見学者が列を作った

「KDDテレコムランド」は会期中、アメリカとのテレビ会議、南極昭和基地との会議システム交信、コンピュータ制御の碁盤を使った女性騎士による日米親善対局など数々のイベントを連日開催し、国際通信の役割と責任、また国際通信の将来像をアピールしました。
見学者の人気も上々で、連日最大50分待ちの行列が続き、閉館までの入場者は227万人に達しました。万博全体の入場者1000万人目・2000万人目に贈られたパビリオン優先入場特典では、他社人気パビリオンを抑え2回ともKDDテレコムランドが指定されるほどの人気ぶりでした。

会場でKDDテレコムランドをアピールするKDD(当時)のコンパニオン

通信衛星をイメージした観覧車

KDDテレコムランドに皇太子ご夫妻をお迎えする

KDDテレコムランドを訪れたマレーシアのマハティール首相一行

■当時から力をいれていた”未来人財の育成”

「若い人たちに、国際通信のことをよく知ってもらい、次代の日本を背負ってほしい―」
こんな願いから生まれたのが、KDD(当時)巡回教室でした。
巡回教室では、KDD(当時)制作の文化映画の上映や、この教室のための特別冊子を使った講演などで、国際通信が日々の暮らしの中でどんな役割を果たしているのかを伝えました。
巡回教室は好評で、1977年末までで733校、42万3717名に参加いただき、教育委員会からは開催校を増やしてほしいとの要望をいただくほどでした。

全国の中学生を対象に行われた巡回教室

引用元:KDDI社史