【MeetUP!】「KDDI ∞ Labo × Osaka Innovation Hub」第2回ピッチ大会
【リポート】熱い大阪のピッチ再び!
10月28日 (水)、KDDI ∞ LaboとOsaka Innovation Hub (OIH) の共催による大阪ピッチ大会を開催しました。今年5月以来、今回が2回目となります。
イベントの冒頭、∞ Labo長の江幡より第9期プログラムについて説明がありました。今期3つの方針「パートナー連合プログラム」「地方創生」「ハードウェアプログラム」の強化を掲げると共に、新たな社会貢献とビジネス創出を目指していくことを強調しました。
続いて、大阪市都市型産業振興センターイノベーション推進部の島田隆弘氏から、大阪イノベーションハブの取組についてお話がありました。大阪イノベーションハブは、世界市場に挑戦する起業家や技術者が集まるビジネス創出支援拠点であり、関西における循環システム (イノベーションエコシステム) の構築を推進しています。
その一環として、イノベーションの聖地といわれるシリコンバレーにおいて、自らのビジネスプランを英語で発表するとともに、現地の起業家、支援者など様々な人と接する機会がある、グローバルアントレプレナーシップシリコンバレー人材派遣プログラム「シリコンバレーツアー」についてもご説明頂きました。
さて、大阪ピッチ大会は、プレゼンテーターにとって、3分間のピッチを通して、様々なオーディエンスのフィードバックを得てサービス・製品を成長させるチャンスです。そして、大企業とのネットワークづくりに活用できる交流場でもあります。実際に、KDDI ∞ Labo第9期 (現役) の2チームが、スタートアップ同士としての応援と自身の勉強の為に、来場しました。
チームピッチ
プレゼンのトップバッターは橋本祥一さんです。橋本さんは、IT/IoTを活用して、新たな釣り客を呼び込むことで業界を活性化させる「レジャー釣りを革新するITスタートアップ YEBIS」について熱く語りました。
奥野健史さんの「リアルタイム介護タクシー検索サービス」は、所在地の近くにいる「今、予約可能」な介護タクシーの一覧を検索し、電話・予約する事ができるスマートフォンアプリ・Webサービスです。ピッチ前に自分の家族が、介護タクシーを予約したにも関わらず、運転手のミスで乗れなかった実話から、改めて顧客ニーズを再認識しました。
和田ダイスケさんは、旅先で暮らすホストの空き時間をシェアして現地で一緒に遊んだりできる「おもてなし」のフリーマーケットサービス「ホリデイチケット (HOLIDAY TICKET)」を提供しています。所謂、観光のオプショナルツアーのようなものではなく、実際に現地で生活する人々との「交流」や「サポート」のプラットホームとして展開する予定です。
「クラウドソーシングの効率化」を目指し、細井雄太さんは中小製造業の人や設備などの空き時間を利用することで、ものづくりに必要な技術やインフラを利用者が相互に使える仕組みを提供すると語ります。業務負荷が低い企業に外注できることによって、効率化を実現します。
見守りロボットの開発・事業化に取り組んでいる濱田浩嗣さんは、現在の見守りロボットの特長とプライバシー上の安全性の欠如を分析し、カメラやGPS非搭載のロボット「ミマモロイド」についてピッチしました。
ここからは後半戦。大西裕さんは運動の必要があるものの、子供を置いて外出することができない「産後ママ」を対象に世界初のSkypeを使用したパーソナル・トレーニングサービス「LIP」についてプレゼンしました。
東條恭考さんからは、少子高齢化社会の対策として、出張シェフサービスの事業化を目指しています。小さな子供のいるママたちや、足腰の良くない高齢者の様に外出し辛い方たちをコアターゲットにしており、従来では敷居が高いと思っていたサービスをリーズナブルに提供していきます。
2020年、訪日外国人観光客2500万人を目指す日本社会では、医療分野における言語サポートのニーズがあると指摘した前島匠さん。このニーズを満たすよう、医療機関における外国人患者向け電話通訳サービスを提供していく予定です。
ファイナルは、今回唯一の女性ピッチャー、皆川沙理奈さんが期間限定の留職ができる「タームリクルーティング」についてプレゼンしました。転職の際に感じた「難」を自ら解決しようと決め、「1ヵ月のコミット期間」を設けWEBを通じ企業タスクと転職者のマッチングを行うことで、新しい採用のかたちを実現します。
卒業生プレゼン
イベントでは、∞ Labo卒業生2名が登壇し、自社サービスを紹介した上、起業経験についても話しました。今回のイベントについての感想は…。
◆デザインエッグ株式会社 代表取締役CEO 佐田幸宏氏
「大阪は地元ですが、知り合いの人数は限られています。こういう場では、初対面の人と話す機会が増えるので、次回もぜひ参加したいです!」
◆Realsamurai 代表取締役 京保雄一氏
「ピッチの雰囲気がとても良かったです。地方にアイディアをもっている人が多いので、このようなステージに立って、もっともっと発信してほしいです。また、9チームのピッチを聞き、色々なヒントを得ました」
ピッチ終了後、大阪市とKDDI ∞ Laboパートナー企業及びKDDIによる厳正な審査を行い、結果、以下の通りとなりました。優秀プレゼンターには来年2月に東京で開催する「KDDI ∞ Labo DemoDay」に出場頂くと共に、パートナー企業とのビジネスマッチの機会も提供します。
受賞
<審査員賞>
<オーディエンス賞>
最後は、∞ Labo長の江幡から、大阪の色を更に出してほしいというエールが送られ、参加者全員での集合写真の撮影で締め括りました。
熱の入ったピッチ大会終了後は、和やかな懇親会の時間。ピッチに参加したチームは、積極的に審査員や関係者とネットワーキングを行いました。「是非、∞ LaboのDemoDayに登壇してみたい!」という嬉しい声も聞かれました。来年2月の『DemoDay』でまたお会いできると良いですね。