KDDI Open Innovation Fund 3号、植物肉を開発・生産するフードテックスタートアップのDAIZ株式会社に出資
2021年10月13日
KDDI株式会社
KDDIは、有望なベンチャー企業との新たな事業共創を目的とした、「KDDI Open Innovation Fund 3号」(運営者: グローバル・ブレイン株式会社、以下 KOIF3号) を通じて、2021年10月1日に発芽大豆を使用した植物肉「ミラクルミート」の開発・生産を行うDAIZ株式会社 (本社: 熊本県熊本市、代表取締役: 井出 剛、以下 DAIZ) に出資しました。
DAIZ は、丸大豆を主原料として、独自の技術により肉に近い味と食感の再現、大豆特有の異風味の低減を実現した植物肉「ミラクルミート」を開発し、国内を中心に多くの食品メーカーや外食チェーンなどに採用されています。牛などの畜産動物が排出する二酸化炭素や腸内ガス (メタン) は温室効果ガス排出量の大きな割合を占めています。これに対し、植物由来の代替肉は環境負荷の少ないタンパク源であり、世界人口の増加に伴いタンパク質の需要が急速に高まっていることや、新興国での食肉需要の拡大を踏まえ、大きな注目を集めています。こうした中、DAIZは次世代型植物肉「ミラクルミート」の研究開発や国内外の市場への普及を通じて、持続可能な社会の実現に貢献していきます。
KDDIは本出資を通じて、KDDIのアセットを活用し、植物肉「ミラクルミート」の認知拡大や販路拡大などを支援することで、持続可能な食糧の供給や温室効果ガスの低減を推進し、社会課題の解決を目指します。
MUGENLABO Magazine
食糧危機と環境保全の希望、おいしい植物肉「ミラクルミート」 - DAIZ
(参考)
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- ■DAIZ株式会社の概要
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- ■ミラクルミートとは
- これまでの植物肉は、大豆搾油後の残渣物である脱脂加工大豆を主原料としていましたが、DAIZが開発・生産する植物肉「ミラクルミート」は主原料に丸大豆そのものを使用しています。さらに、高オレイン酸大豆を使用することで、大豆特有の臭みを無くし、風味を大きく改善しています。その原料を特許技術である「落合式ハイプレッシャー法」により発芽させ、旨味や栄養価を増大、そして発芽大豆を押し出し成形することにより、他の原料や添加物を加えずに、動物性の肉同様の弾力と食感を実現します。
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- ■KDDIの取り組み
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KDDIは、これからも事業を通じてさまざまな社会課題の解決に取り組み続けるという決意をこめ、2030年を見据えたKDDIのSDGs「KDDI Sustainable Action~私たちの『つなぐチカラ』は、未来のためにある~」を策定しました。このたびの取り組みは、「命をつなぐ~地球環境の保全~」に該当します。
<命・暮らし・心をつなぐ「KDDI Sustainable Action」>
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- ■KDDI Open Innovation Fundについて
- KDDI Open Innovation Fundは、ベンチャー企業を広く支援するコーポレートベンチャーファンドです。現在活動している「KDDI Open Innovation Fund 3号」は、運用総額約200億円規模で、AI・IoT・データマーケティング・フィンテック・B2B SaaS・エンターテインメントなどを注力分野としています。