KDDI Open Innovation Fund 3号、衛星データから地球のデジタルツイン自動生成AIを開発するスペースデータに出資
2022年8月3日
KDDI株式会社
KDDIは、有望なベンチャー企業との新たな事業共創を目的とした、「KDDI Open Innovation Fund 3号」(運営者: グローバル・ブレイン株式会社、以下 KOIF3号) を通じて、2022年8月3日に衛星データから地球のデジタルツイン自動生成AIを開発する株式会社スペースデータ (本社: 東京都新宿区、代表: 佐藤航陽、以下 スペースデータ) に出資しました。
スペースデータは、衛星データと3DCG技術を活用してバーチャル空間に現実そっくりの仮想世界を自動生成するAIを開発しています。人工衛星から取得した地上の静止画像と標高データに機械学習を行い、地上の構造物を自動で検出・分類・構造化した上で、AIに地上の3Dモデルを自動生成させ、3DCG技術によって石・鉄・植物・ガラスなどの細かな材質も自動的に再現します。衛星データに機械学習をかけて地上の構造物の意味 (物体の種類・形状・色・材質・高さ・広さ・役割など) をシステムに理解させた上で3Dモデルに再変換しているため、バーチャル空間内において物体に近づいても細部まで解像度などを劣化させずに表現することが可能になっています。
本出資によりKDDIは、スペースデータのAIによって自動生成した3DモデルをKDDIのXR関連事業で積極的に利用することで、プラットフォームの拡大を支援するほか、XRやデジタルツインを活用した新規事業の開発を推進します。
KDDIは、"お客さまに一番身近に感じてもらえる会社"として、有望なスタートアップ企業への出資を通じたビジネス共創を促進し、お客さまやパートナー企業さまとともに、新しいビジネスモデルを創造していきます。
(参考)
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- ■株式会社スペースデータについて
- スペースデータでは、「衛星データ」「AI技術」「3DCG技術」の技術を軸に研究開発を行う宇宙関連スタートアップです。宇宙とは一般的には未知の物理的な空間だと考えられていますが、スペースデータでは、宇宙とはテクノロジーを活用して「作り出す対象」であると捉えています。宇宙の本質は物質ではなく情報 (データ) であるという仮説のもと、「テクノロジーで新しい宇宙を作る」ことをビジョンに掲げています。
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- ■スペースデータの概要
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- ■KDDI Open Innovation Fundについて
- KDDI Open Innovation Fundは、ベンチャー企業を広く支援するコーポレートベンチャーファンドです。現在活動している「KDDI Open Innovation Fund 3号」は、運用総額約200億円規模で、AI・IoT・データマーケティング・フィンテック・B2B SaaS・エンターテインメントなどを注力分野としています。