KDDI Open Innovation Fund 3号、1台でマルチサービス対応可能な多機能配送ロボットを提供するYOGO ROBOTに出資
~自動で機能を切り替え複数用途に活用可能~
2023年3月20日
KDDI株式会社
KDDIは、有望なベンチャー企業への出資を目的とした「KDDI Open Innovation Fund 3号」(運営者: グローバル・ブレイン株式会社、以下 KOIF3号) を通じて、1台でマルチサービスに対応可能な多機能配送ロボットの提供を行うYOGO ROBOT Co., Ltd. (本社: 上海、代表取締役社長: Zhao Ming、以下 YOGO) に出資しました。
人口減少に伴う労働力不足により、物流やビルメンテナンスなどの分野を中心に人手不足が社会課題となっており、ロボットの活用が期待されています。また、オフィスワーカーの生産性向上への意識も年々高まりを見せており、より利便性が高く効率的なオフィス環境が求められています。
一方でロボットのビルへの導入においては、配送や清掃、ビルメンテナンスなどの用途ごとにさまざまなロボットが導入されることで管理が煩雑になることが課題となっています。
YOGOは、専用設備「STATION」と連携することで機能モジュールを自動で切り替え、状況に応じたマルチサービスの提供が可能です。日中は配送モジュールによるフードデリバリーサービスや収集モジュールによるごみの回収などを行い、夜間は施設の破損や設備点検などのビルマネジメントサービスを行うことができます。従来、用途に応じて複数種類のロボットを準備する必要がありましたが、ロボット1台で複数の用途への対応を可能とし、ロボット活用の効率化を実現します。また、「STATION」は荷物の一時保管キャビネットとしても活用可能であり、外部からの配送を宅配ボックスのように内部に保管し、お客さまが指定した時間帯にロボットが配送を行うなど配送業務全体の効率化が可能です。
さらに、ロボットの位置や状態などを3D空間上にマッピングし、時間帯別の走行履歴などを可視化することでロボットの走行スケジュールなどの最適化及び、ビルマネジメントのDXを実現します。
今後YOGOはKDDI施設にてエレベーターと連携し、配送などに関する実証実験を行う予定です。全世界で300棟以上に導入され社会実装が進む同社のモデルを検証するほか、KDDIがこれまでのロボット導入実証で蓄積した知見を活かし、ロボットと人が共生する社会の実現に貢献することを目指します。
KDDIは、"お客さまに一番身近に感じてもらえる会社"として、有望なスタートアップ企業への出資を通じたビジネス共創を促進し、お客さまやパートナー企業さまとともに、新しいビジネスモデルを創造していきます。
(参考)
MUGENLABO Magazine
誰もが自分のロボットを持つ未来に向けて- YOGO ROBOT
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- ■SHANGHAI YOGO ROBOT Co., Ltd.の概要