生成AI活用で課題解決を図るスタートアップ支援を開始
2023年11月8日
KDDI株式会社
KDDI株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長 CEO:髙橋 誠、以下 KDDI)は2023年11月8日から、事業共創プラットフォームKDDI ∞ Laboにおいて、生成AIを活用して大企業の課題解決に挑むスタートアップを支援する「生成AI活用支援プログラム」(以下 本プログラム)を開始します。
本プログラムでは、KDDI ∞ Laboのパートナー連合の大企業と、生成AIを活用して大企業の課題解決に挑むスタートアップをマッチングします。また、アマゾン ウェブ サービス(以下 AWS)の生成AIサービスを活用したソリューションの開発環境をスタートアップへ提供するほか、データのカスタマイズ支援など、KDDIグループやAWSから多様な支援メニューを提供し、スタートアップの生成AI活用を支援します。スタートアップ向けサポート内容は、今後、順次拡充させていく予定です。
なお同日からKDDI ∞ Laboのホームページにて、大企業が抱える課題や生成AIを活用して実現したい構想の公開、および生成AIを活用したソリューション・サービス開発を目指すスタートアップの募集を開始します。
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<本プログラムのイメージロゴ>
■背景
- 昨今、少子化・高齢化の影響で生産年齢人口の減少、人手不足が加速しており、生産性向上は喫緊の課題となっています。
- これを受け、企業や自治体においてAIを活用したDXにより生産性の向上を図る取り組みが進められています。中でも、生成AIは生産性向上への大きなポテンシャルを秘めています。
- 生成AIを取り巻く環境は急速に変化しており、日々新たな技術が生み出される中で、企業や自治体がスピード感をもって生成AIを活用するためには、新たなビジネスアイデアや最先端の専門知識を有しているスタートアップとの連携が有望視されています。
- 一方で、スタートアップが企業の課題に最適化された生成AIを競争力のある形で開発するためには、カスタマイズに必要なデータや効率的な開発環境に加え、企業との連携機会を増やすことが求められています。
このような中、スタートアップと大企業の連携機会を増やす取り組みとして、本プログラムの開始に至りました。
■本プログラムについて
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- 1. 概要
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- KDDI ∞ Laboのパートナー連合の大企業から業務上の課題などを集約します。課題を抱える大企業と、生成AIを活用したソリューション開発を図るスタートアップとのマッチングを行います。
- スタートアップは生成AIを活用した大企業の課題解決を通じ、大企業との事業連携を創出できます。大企業は事業課題に合ったAIソリューションの開発や実証実験が可能となります。
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- 2. スタートアップ向けサポート内容
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提供者 サポート内容 KDDIグループ - KDDI ∞ Laboを通じたビジネスマッチング
- KDDIアジャイル開発センターによる、アプリケーションなどのアジャイル開発
- アイレットによる、クラウドサービスを活用したインフラ設計・構築・運用保守
- フライウィールによる、データ活用プラットフォームの提供
AWS - スタートアップ支援プログラム「AWS Activate」を通じたツール、リソース、エキスパートによるサポートの提供や、クラウドサービスの提供
- 生成AIを活用したソリューション・サービス開発に必要なクラウドサービスの提供
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- 3. 実施期間およびエントリー方法
(参考)
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- ■生成AIの社会実装に向けたAWSと連携について
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KDDIはAWSと連携し、生成AIの社会実装の加速に向けて、企業・自治体での活用を包括的に支援することを2023年9月1日に発表しました。
<本連携の概要>
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- ■「KDDI ∞ Labo」の取り組み
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KDDIは、2011年に国内事業会社初のインキュベーションプログラムとして「KDDI ∞ Labo」を開始し、2013年には国内大手企業複数社を束ねたパートナー連合を組成、2018年には事業共創プラットフォームへ形態を変え、大企業とスタートアップの事業共創に繋がる活動を推進しています。2022年度はパートナー連合によるスタートアップの事業支援件数が年間600件を越えるなど、大手企業とスタートアップとの事業共創を目指した活動を継続しています。昨今の生成AIの利用拡大からパートナー連合から多様な課題を通じて、生成AIの社会実装を目指す多くのスタートアップを支援する目的で本プログラムを開始しました。
KDDIは本プログラムを通じて、国内スタートアップと大企業による生成AIの共創事例の創出を促進し、スタートアップの事業成長と企業価値向上に貢献します。